世界をひっくり返したビッグデータ会社 ~ トランプ大統領当選、ブレグジットの裏方

米国では、Facebookの個人情報の流出が大きな問題になっています。

ケンブリッジ・アナリティカという量的心理学に基づくコンサルティング会社が、Facebookを不正に利用して各ユーザの人格を分析し、それぞれの性格に合致したコミュニケーションを行なう画期的選挙キャンペーン手法を実践しました。

その結果、トランプ大統領の当選とブレグジットに大きな影響を与えたと言われており、データ解析によって国や世界の形が変わったことに世界が震撼しています。

ケンブリッジ・アナリティカの技術を利用すると、それぞれのユーザの知能、宗派、酒・たばこ・ドラッグの使用、親が離婚しているかどうかまで高精度に把握できます。

また、デジタルマーケティングの進化により個別に最適化したメッセージが届けられるようになっているため、それぞれの性格に合致したコミュニケーションを行うことで、もともと持っている見解を180度転換させることも容易にできるようになったことを実証しました。

今回の事件は、先端技術が生み出した、恐怖と不安を覚えさせるような事件として取り上げられています。

しかし、この事象は負の側面だけで語ることはできず、自らの言動から、自分が快適に暮らすための示唆を得ることも可能にできるため、単に技術がここまで発展しており、良き目的、良き結果を生み出すために我々は何を規制し、何を活用するのかを考えるべきです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28488200T20C18A3000000/

内容に気付きがあったり、気に入って頂けたら、ハートマークのスキを押して頂けると有難いです。励みになります!