ピカソ作品からの3つの学び〜偉人に共通するものって何だろう〜
みなさま、こんにちは!エコノミストのさいますみです。おかげさまで、2冊目の著書「日常が学びに変わる 経済学の本」が刊行され、各方面から反響を頂いております。また1冊目の著書である「30年分の経済ニュースが1時間で学べる」も一万部を超えるなど感謝しかありません。ありがとうございます!
今回は、経済ではなく美術についてです。アートど素人の私ですが、とにかく面白い発見が多いからなすきなんです!
最近、インスピレーションをもらったのは、「ピカソ美術館」です。いろんなタイプの「ピカソ美術館」が世界中に存在します。彼が生涯で作った作品は10万個を超えると言われているだけに、様々なコンセプトの彼の作品の美術館が存在するのだと思います。私が伺ったのは、ピカソ氏の幼少期から成熟期までの偉人ピカソ氏のルーツと歴史が学べる場所でした。そこで学んだことを、忘れないうちに記しておこうと思ったのです。これは研究者やビジネスパーソン、いろんな人にも汎用性のある話かなと思っています。
(写真は著者がピカソ美術館の外観をとったものです。本コラムの表紙の女性の絵は、ピカソ氏による『ラスメニーナス』をベースにした食器の写真です。)
①鍛錬には守離破がマスト!?
ピカソ氏は、父親が美術教師ということで幼少から絵画制作に打ち込んでいたとか。14歳にて展覧会に入賞し、その当時のオーソドックスなテーマである宗教画も沢山描いています。『ゲルニカ』などの代表作のイメージが強い美術ど素人の私には、意外な発見でした。そして、彼は名門の美術学校に通うものの、その古典的な内容が嫌で学校を抜け出しては美術館で模写に励んでいたとのことです。でも、結局は古典的手法やベースがあるからこそ、そこに新しい知見や刺激が入ってきても自分の物にし、これだけのポジションや評価を得たのかなと感じました。
斬新な作品や仕事も、実は過去からの蓄積や知見があるからこそ光り、守破離は何事にも必要なプロセスなんだろうなと痛感しました。
(写真は著者がピカソ美術館の外観を撮ったものです。キュートなピカソ集団!)
②数数数
冒頭でもお伝えしたとおり、ピカソ氏の作品は本当に多いんです!!!私が伺った美術館でも、あまりの多さに驚きました。絵画はもちろん、彫刻、陶器とジャンルも数も多く、いろんな人からインスピレーションをもらったからこそだとか。また、作品にはロートレックやゴッホなど先代の偉人たちの技法をどんどん取り入れて作品の質も多さもとにかく圧巻でした。この数の多さについて思ったことがあります。
実は、ノーベル経済学賞受賞者など著名研究者も、その論文の数が異常としか言えないぐらい多いのです。もちろん共著者も存在する物が多いのですが、ピカソ氏同様にいろんな人からインスピレーションをもらいつつ、とにかく数数数をこなす!これも偉人の共通点なのかと感じていました。グダグダいう暇があるなら、とにかくデータを回して論文論文執筆執筆と痛感したのでした…。(もちろん私は偉人様にはほど遠い能力に人間ですが、姿勢は見習いたいのです)
③支えてくれる人
ピカソ氏の支え役であり親友、サバルテス氏についても美術館では展示されていました。コーポレートファイナンス研究では、企業価値を伸ばしていくCEOには、それを支えるベテランのCFOの存在がペアだとより伸びやすいなんて研究報告もあります。何かをするには、人間は一人ありきでなく、いろんな人の支えがあることを忘れてはいけないと痛感したのでした。
ということで、ここまで読んでくださりありがとうございます!
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崔真淑(さいますみ)
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