東京レインボープライド参加記
© phreaky
https://tokyorainbowpride.com/news/8632/
4月28日から9日間にわたって「東京レインボープライド 2018」(以下TRP)が開催された。5月5日行われた渋谷、原宿周辺を練り歩くパレードの様子は夕方のニュースで取り上げられたため、目にした方も多いだろう。回数を重ねるごとに参加者も多くなり、今年は総動員数で15万人(主催者発表)とのことだ。筆者もフェス、パレード共に参加してきたのでその模様を伝えたい。
開催に先立ち、以下の記事を本サイト上に掲載した。
https://comemo.io/entries/7230
わたしは、ダイバーシティとはより良い社会にするために不可欠であると考えている。これはLGBT+に限った話ではなく、出身・性別・国籍等々すべてに関わることであり、「そもそも一人として全く同じ人間はいない」という視座にたった場合はごく当たり前に出てくる発想である。このイベントの共同代表理事のインタビューが素晴らしい内容なので、まず一読いただきたい。
https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/trp-2018-2?utm_term=.cnleVnO9Nx#.nmw7Vx4J3Y
山縣さんが考える、東京レインボープライドの最終目標は何か。「LGBTという言葉がなくなり、イベントを開催しなくなること、と言う人もいます。ですが、私は、将来的にはそういう垣根を越えてほしいです」「当事者と非当事者、マイノリティとマジョリティの境なく、生と性の多様性を祝福するイベントとして、その日はみんなで音楽を聴いたり、いろんな話をしたりして、生きていることや自分のセクシュアリティを喜びあえるイベントとして続いていけば良いなと思っています」「いつまでも差別や偏見はなくならないと思うけれど、それが理想ですね」
マイノリティとマジョリティというのは、大変相対的なものである。例えば初めて海外旅行に行ったとき。全く日本語が通じない場所、街にある看板のほとんどが読めないこと、そんな環境に身をおいたときにあなたは強烈に感じるだろう 〜 私はマイノリティであると。道がわからず途方にくれているとき、身振り手振りで見ず知らずの観光客を助けてくれた地元の人。その親切さに心を打たれる。そのような経験はないだろうか? 「ダイバーシティ」「LGBT」と言われてとっつきにくさを感じる方もいるかもしれないが、シンプルに言えばこのようなことである。
今年のTRPは企業ブースが増えたという印象が強かった。近年のダイバーシティ推進や企業ブランディングとしてもメリットがあるという判断であろう。このように大きな動きになっていくのは、非常に良いことだと思う。
© phreaky
おなじみのドンペンくんも参加。
なんとなくディストピア感が漂うブースであるが、「彼女がいるって同僚に言えないレズビアン」の気持ちを体験できるコンテンツとなっており、最新テクノロジーをうまく利用していると感銘を受けた。
© phreaky
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/05/lgbt-vr_a_23427604/
パレードは街中が一体となり、オープンでフレンドリーな空気につつまれる。沿道の方とハイタッチをしたり、参加者全員がハッピーな気持ちになる素晴らしいものだった。
© phreaky
会社の同僚と。一番右が筆者。
一日を通して大変楽しい日であった。はやくこのような環境が当たり前のものとなり、誰しもがそれぞれの人生を楽しめる世の中になってほしいと切に願っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?