最近、自社で新しく幹部になった社員たちに成長曲線の話をした。
人というのは、直線的にも、階段状にも成長していかない、という話で、山あり谷ありを経ながら、成長を遂げていくものである。
この原則を分かってないから、成長の途上であるのに関わらず、もったいない転職や勘違いをする人が出てくる。
例えば、上司としては経験を積ませようという意図で、慣れない仕事を任せてみるとする。慣れない仕事なんだから、もちろん一杉縄でいかないんだけど、短絡的に、この仕事は向いてないんじゃないか、自分には才能がないんじゃないか、会社の配属が悪いのじゃないか、転職したほうがいいのかもしれない、とネガティブに捉えてしまう。
また、人それぞれ成長スピードも違うのに、一緒に昇進した同僚との成長スピードを比べて、才能がないんじゃないか、と比較してしまう。
山の期間も谷の期間も人それぞれで、早熟の人もいれば大器晩成の人もいる。
だからこそ、結果が出ていないとき、苦しいときは、今自分は谷にいるんだ、と認識することが重要になってくる。
何よりも人は挫折や失敗をある程度経験していかないと成長もステップアップもできない。
近年、転職サイクルも早くなってきており、早期に会社に見切りをつけてしまう人が多くなってきているのも事実ではあるが、なんだかんだいって、きちんと一つ一つの会社で3~5年、でもやり切っていかないとなかなかステップアップが難しいのは昔から変わっていないキャリアの真理かと思う。
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