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複業のコツは「境界を溶かす」こと 〜これからの働き方序説〜

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こんにちは。uni'que CEOの若宮です。

起業して一年ちょっと。

「全員複業」という変わった形でスタートアップをやってきて、複業のメリデメとコツがわかってきました。

フルコミットじゃないと成功しないってほんと?

そもそも「全員複業」でスタートアップすると言った時、友人の投資家や起業家にものすごく反対されました。

一般的に、スタートアップは「みんなオフィスに寝泊まりして、全員が倒れるくらい働く」ことが成功の条件だと考えられているからです。

もちろん、メンバーが熱意をもって思いっきり働くことはとてもよいことです。

ですが、時間をたくさん注ぐことだけが成功要因というのはちがうのではないか?僕はそう思っていました。

とはいっても、実例と結果なく「イケるはず」といっても説得力がない。

これはやってみるしかない。そういうわけで起業しました。

「絶対に失敗する」と言われたuni'queですが、第一弾サービスである

YourNailというオーダーメイドネイルの事業は、先日無事一周年を迎えることができました。

http://uni-que-inc.com/blogs/1493/

大手企業とのコラボや、新機能を含めた進化も他のスタートアップに負けないスピードでやってきたと思いますし、

先日東洋経済の「すごいベンチャー100」にも選んでいただきました。

まだまだこれからですが、着々と成果をだせている、といってよいのではないでしょうか。

複業スタートアップをしてきて、複業にはたくさんのメリットがあることがわかってきました。

・それぞれの他業での繋がりが事業に活きる(シナジーがある)
・転職に比べ参画しやすいので、優秀な人材が集まりやすい(強いチームが早くつくれる)
・短期間で集中して働くため、バリュー効率がものすごくよい(バーンレートが低い)

もちろん、

・なかなか全メンバーで集まれない
・他の仕事が忙しい時に仕事が止まってしまう
・スケジュール管理が大変

などのデメリットもたくさんありますが、これは工夫次第でなんとかやっていけます。

この辺の詳しいお話はまた別の機会に書くとして、今日はまず、一番よく聞かれる質問について書きたいと思います。

どうやって時間をつくっているの?

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一番聞かれる質問がこの質問です。

たしかに僕の場合、複数の事業や企業をみていますし、業務時間外(というのがあるかわかりませんが)も、

インプットとネットワーキングのために「#イベントおじさん」と言われるほどたくさんのイベントに参加しています。

(先日数えたら一年で150ものイベントに行っていました)

そんなに色々やっていて、どうやって業務を回しているの?とか、仕事づくめで家庭は大丈夫?と心配されることもしばしば。

たしかに、最初のしばらくの間はこれに悩んだこともありました。

ランチや夜の予定は常に1ヶ月先くらいまでは埋まってしまうし、プライベートもなく、土日を仕事にあてなければいけないこともあり、家族にも申し訳ないなと思っていました。

スケジューラーはまさにテトリス状態。隙間がどんどん埋まっていき、やがていっぱいになって溢れてしまいます。

混ぜてみたら最&高だった。

そんなある日、限界が訪れます。

自社サービスのユーザー会をすることになったのですが、妻もはずせない用事がある日で、

娘たちの面倒を見なければいけない、、、。

仕事か家庭か、と迷った挙句、ユーザー会に娘を連れていくことにしたのです。

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(↑ユーザーさんと楽しむ娘たち)

「大丈夫かな・・・」と心配しながらだったのですが、結果としては大成功。

小さなスタッフの参加にユーザーさんにも喜んでいただき、アットホームな雰囲気になって親密度が増しました。

そして娘たちにとっては、初めて会うお姉さんたちと一緒にネイルをする体験は、非日常のエンターテインメント!

お仕事体験、という教育的効果もあります。

結果としてはまさに一挙両得!

仕事にもプラスで父親としての株もあがりました(笑)。

そしてこれが小さな転機になりました。

「溶かす」と初めてシナジーが生まれる。

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それまで僕は色々な仕事を別々に考えていて、テトリスのように隙間にそれを詰め込んでは一つ一つこなしていました。

ですが、先のユーザー会をきっかけとして、それぞれを別々に考えるのではなく、

なにか相互に役に立てられないか、というのを常に考えるようになりました。

たとえば、僕は企業の新規事業立ち上げのアドバイザリーをお願いされることも多いのですが、

以前は、他社のアドバイスに時間を食われて自社の事業がおろそかになっては本末転倒、ということで毎回受けるかお断りするか迷っていました。

ですが、いまはまず、それが事業や他の仕事に役立つことがないかを考え、その上で積極的に受けるようにしています。

たとえば先日、大丸百貨店などを運営する、J. フロント リテイリングさんという企業の社内研修の講師をお願いされる機会がありました。

https://note.mu/mamisada/n/n3e4a71c95fad

そして、これをきっかけに大丸百貨店や松坂屋、パルコなどとのコラボが実現しました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000027946.html

スタートアップはなんといっても零細企業なので、大企業とコラボしたいとおもって飛び込みでメールとか送ってもなかなか実現には結びつきません。

ですが、研修の講師、という形で中に入り、内側からネットワークが作れるとそれがとても早く進む。

まさに、複業の効果です。

その他にも、タレント社員として参画しているランサーズでは、全国各地での企業コミュニティの立ち上げをしていて、

これは自社事業のコミュニティづくりにも役立ちます。(交通費など経費も節約できます笑)

また僕は、以前アート研究者をしていたほどのアート好きなのですが、それをイノベーションに活かす、「アート思考」という活動もしています。こうなると趣味のアート鑑賞が事業にも活きてくる。

冒頭で、複業のメリットについて書きました。

その最大のメリットは、それぞれの仕事の間でのシナジーです。

仕事(それは父親としての仕事も含みます)をそれぞれ別個と捉えるのではなく、

境界を溶かして一緒にやってしまうと、短時間でたくさんの成果が出て、時間にもゆとりができます。

「除」で働く?

楽天大学の学長の仲山進也さんの著作に「加減乗除」というキャリアの考え方が出てきます。

https://www.amazon.co.jp/組織にいながら、自由に働く。-仕事の不安が「夢中」に変わる「加減乗除-×÷-の法則」-仲山/dp/4820731505/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1535870722&sr=8-1&keywords=組織にいながら+自由に働く

(この本はキャリア論としてほんと面白いし、たくさん学びがあるので是非読んでみてください)

「加」は、やれることを増やしていく段階

「減」は、やらなくていいことはやらない、と捨てながら自分の強みを研いでいく段階

「乗」は、強みに異分野を掛け算して仕事を幅広くしていく段階

そして、その最後の段階が「除」です。

「除」の段階は、一つのことをするといろんな仕事が一気に進むような段階で、

様々な仕事に共通する因数みたいなものを見出し、秘孔をつくようにそこをついて

最小の手数で最大の効果を出せるようになった状態です。

僕は、境界を溶かすようになってから、この「除」の段階が少し実感できるようになりました。

シナジーでバリューを最大化しよう

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僕はよく「個のバリューは球体である」という話をします。

個人にはいろんな側面があり、事業からパパ業までいろんな業をしながら、いろんなバリューを発揮している。

これに対して、組織のイメージは四角い立方体です。

形が違ういろんなものを詰めると、スキマやはみ出す部分がたくさんできます。

この時、それぞれを別に考えるのではなく、その境界を溶かして重ねてしまうことが、

複業のコツであり、これからの働き方ではないか、そう考えて今日も実験しています。

「加」「減」「乗」「除」という段階があるように、いきなりは難しいかもしれません。

ですが、少しずつでも自分のバリューはなにでどう活かすか?と考えて活動していくうちに

ステージが上がっていくと思います。

みなさんも複業をするときは、

・今やっている業のスキルをほかの仕事で活用できないか?
・一つの仕事の時間に他の事業も混ぜられないか?
・プライベートで好きなことも含めて混ぜられる部分はないか?

を意識してみてはいかがでしょうか。

↓9月からKOLとして不定期で投稿しています。興味持っていただけたら他の記事も読んでいただけたら嬉しいです

https://comemo.io/user/13928

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