何のために一生懸命、働くのか?
明けましておめでとうございます。2022年、1本目の投稿になります。
つい先日、労働生産性の記事を読みました。
この記事と社内で新しく幹部になった部下と1on1をしていた時のことがリンクしたので、文章にしました。
彼からは、以下のことを相談されました。
【相談内容】新しい仕事内容、ミッションに取り組んでいるが、最初は時間が想定以上にとられてしまい、当初の仕事、もともとやらなければならない仕事も疎かになってしまっている。どうやって時間効率をあげていけばいいか?何かアドバイスはあるか?
【清川回答】自分は以下のように回答しました。
まず、効率化というのは、相当頭を使わないとできないです。安易に、効率化します、と言っている人が多いですが、簡単ではないです。
効率化は時間当たりの仕事量、アウトプットを増やして凝縮して仕事する意味になりますが、だいたいの人は、効率化する、といって、実際の仕事量も減ってしまっているのが実際です。
例えば、筋力トレーニングをして、体をマッチョにする、ということをする際に、体重を減らしながら、筋力もあげていく、というのはかなり難しいです。
まず、体重を増やしても、筋力を増やす。その際に、若干脂肪もつくのは致し方なく、そこから、次の段階で体を絞る、というようにしないと、なかなか、体をマッチョにはできない、というのはパーソナルトレーナーの友人に聞いたことがあります。
これと同じで、量と質(効率化)を同時にあげていくことは難易度は高いです。まず、①仕事量、投入時間を増やす。ただ、それだとしんどいから、②必要に応じて、仕事を効率化できる余地を探して効率化していく、という順序じゃないと厳しいです。
質問に戻ると、僕がアドバイスしたのは、まずは、朝早く出社してでも、時間を投入してでも、残業が45時間以内、深夜残業をしない前提で、与えられた仕事を完了させたほうがいいんじゃないか、と言いました。
仕事を完了させる感覚をつかんだ上で、残業が30時間かかっているのであれば、それを減らす努力をすればよい、つまり、「仕事を覚える、完遂する段階」、と、「仕事を効率化する段階」、とを分けるべきだ、と言いました。
新しい仕事内容、職責を経験していく際、最初は調べるのに時間がかかるし、なかなか結果は出ないのは当たり前です。
色々調べものをする、勉強する、というような仕事へのインプットがある程度ない中で、結果が出るほど世の中は甘くはない、と思っています。
もし簡単にみんな結果を出せる、としたら、みんな結果は出るだろうし、そうなると給与差も出てこないんじゃないでしょうか。
社会主義、共産主義のようにみんな仲良く同じ給料です。
ここで、一つ重要なことを言いたいと思います。
ハードワーク、一生懸命働く、ということの代替えになっているものは何か、ということです
A君: 相当量の時間をかけず、新しい仕事でありチャンスを生かせてない自分。なんか仕事できないやつだな、あいつはやっぱりポテンシャルないかな、と上司やら周りに思われてる自分。俺って仕事できないなあ、というネガティブな感情。任せてて大丈夫か、と上司に不安がられて細かく進捗をチェックされるようになり、業務進行の自由を失う自分。
B君: 仕事は大変だけど、結果を出し、上司にも褒められるか、自由にさせてもらえる自分。仕事を責任もってやるから、上司にも信頼される自分。部下からも仕事ができる人と慕われる自分。新しいチャンスももらえる自分。
まあ、色々考えはあるでしょうが、僕ならB君を選ぶ、ということを言いました。
まあどの世界でもやっぱり結果出してなんぼ、みたいなところがあるので、まず結果を出せるように一生懸命働いて、そこからいかにして楽するか、労働生産性をあげるか、効率化するか、といったことを考えていかないと、なかなかキャリアもうまくいかないなあ、と思った次第でした。
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