今年最後にPRパーソンの思ったこと
ええ、ことしもあと少しでおわりですね。
いきなり吉幾三的なはじまりですが、来年に向けてPR業界で考えたいことを年の最後に書いておきたいと思います。一年後の答え合わせ用です。
写真は今日のB&Bの本棚です。毎年恒例12月31日の大晦日は運営する本屋B&Bで共同経営者のブックコーディネータの内沼晋太郎さんと過ごしています。ここ2年コロナの影響もあり書店の経営はなかなか大変でした。やっとお店に人がもどってきたのは今年の夏頃からでした。今日はこれから少人数かもしれませんが、お店に来てもらったお客さんと一緒にお酒を飲みながら新年を迎え、2023年を迎えたあとは本の初売りをしようと思っています。
毎年恒例今年の漢字は「戦」だそうです。ウクライナでの戦争は民主主義を堅持する国と専制主義てきな国との分断を顕在化させました。アメリカ国内では中間選挙が行われ、一部の共和党支持者は2020年の大統領選挙は盗まれたという主張を続け、選挙制度だけでなく、LGBTQや中絶などについて分断を深めています。
分断と合意形成
前にnoteに書いたように、世の中は合意形成を求めています。サステナブルな社会の実現、あたたしい働き方や、あたらしいジェンダーのあり方、デジタル化が進んだ社会の新しい暮らし方などなどPRパーソンの仕事である合意形成が求められています。進む世界の分断を食い止めるためにも、合意形成の技術はますます重要度を増してくるでしょう
これはキノコの一種だと思われるんですが、いかがですか?
最近、ニューヨークタイムズで気になる記事を読みました。「iNaturalist」という植物など生物の品種を同定するためのサイトに関する記事です。人々は庭やフィールドワークで見つけた謎の植物の写真をアップしてこれは何という植物なのかユーザーに問いかけます。このサイトでの議論はとても建設的であり、ファクトベースで謙虚な意見のやり取りを経た無数の「ナノアグリーメント(小さな同意)」がそこかしこに生まれています。記事では、ここでの議論や使われているアルゴリズムはより大きなテーマの合意形成をしていく上で参考になるだろうということが語られています。
この年末、評論家宇野常寛さんが論破しないで総括する2022年というトークイベントを開催しました。論破しない、必要以上に他人を陥れない、というルールでの議論はとてもクリエイティブでした。
23年にPRパーソンが目指すべきこと
今の時代に、違う価値観を持った人が、どうすればファクトベースの建設的な議論ができるのか、「iNaturalist」などの先行事例に学びつつ、その手法をより汎用性のあるものにしていくことが2023年のPRパーソンの大きな目標だと思っています。
あと、1時間ちょっとで今年もおわりますね。
吉幾三か!
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