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なぜ女性活躍推進に取り組むのか 〜いちスタートアップの視点から

こんにちは、企業とユーザーが融け合うコミュニティサクセスプラットフォーム「commmune」を開発・提供しているコミューンの高田です。

今回は「企業における女性の活躍推進」について書きます。
日本における男女間の賃金格差の大きさや、女性管理職比率の低さは先進国で突出しており、日本経済にとって大きな課題です。世界経済フォーラムが昨年7月に発表した「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本は先進国の中で最低レベルの146か国中116位。前回と比べてもスコア・順位ともにほぼ横ばいと、ここ数年でも大きな変化を起こせていない状況です。

コミューンにおいては、女性社員比率は26%(2022年9月時点)ですが、管理職(マネージャー)の女性比率は6%、経営陣(取締役・執行役員)においてはゼロ%です。

これは、いちスタートアップ企業として、2つの大きな課題を生んでいると感じています。

  1. 経営に関わる重要な意思決定において、多様な視点を取り入れられない

  2. 優秀な女性社員の採用ができない

①経営に関わる重要な意思決定において、多様な視点を取り入れられない

コミューンの経営陣には男性しかいません。すべての重要な意思決定を男性だけで行っています。

これは、たとえ無意識でも男性に寄った意思決定がなされるということです。男性が働きやすい会社、男性が活躍したいと思う会社にどんどん寄っていってしまうということであり、女性の視点・多様な視点が欠け、事業成長のボトルネックになりえます。

具体的には下記のような形で顕在化します。

  • 産前産後休暇や休暇明けの勤務の仕方など、解像度が粗く筋の良くない制度設計をしてしまう

  • 女性が顧客の大半を占める製品/サービスがクライアントになったとき、ソリューション提案の解像度が粗く社としての貢献が限定的になってしまう

  • 無意識にセミナー企画の際に男性ばかりを登壇者にしてしまう(しかもそれに気づかない)ことでオーディエンスに違和感を与えてしまう

    • ちなみにコミューンではここはかなり気にしており、直近行ったカンファレンスでは登壇者の半数は女性です。

②優秀な女性社員の採用ができない

社員の多くが男性のため、外から見ると、普通に採用活動をしているだけでは「この会社男性しかいないのでは?」と見られてしまいます。男性しかいない会社に、女性が入りたいと思うでしょうか?たまたま募集中の職種などを起点にして女性にも認知され、入社いただけているという実態はあると思いますが、日本の総人口の半分が女性なので、何もせずとも機会損失が生まれているという状況です。

その結果として、女性社員比率が低いから外部から優秀な女性社員を採用しづらい、女性でマネージャー以上の人が少ないからロールモデルがおらず女性社員のキャリアアップのイメージが付きづらいので登りづらい、という負のスパイラルに陥ってしまっている状況です。

これらは今後のコミューンの成長のボトルネックになる大きな課題であると捉えています。また、現在の組織規模において取り組みを始めて改善をしないと、今後組織規模が拡大するにつれてどんどん組織の変革は難しくなり、悪循環が生じる可能性が高いと見ています。

そのためコミューンでは下記の取り組みを実施しています。

Women@Commmune

昨年3月の国際女性デーに合わせて「Women@Commmune」という、コミューンで働く女性社員による、女性社員が生き生きと働ける組織づくりを推進する取り組みをはじめました。参加対象はコミューンで働くすべての女性社員で、定期的なネットワーキングを通して、男性多数で構成されるスタートアップだからこその課題を抽出し、女性社員が様々なライフイベントを経てもこれまで通り活躍し、生き生きと働き続けられる組織づくりを目指しています。

具体的には女性社員間のボンディングを強めてセーフティネットの役割を果たしたり、比較的シニアな女性社員から女性社員同士での”ナナメウエ”メンタリングを行ったり、組織のあり方について女性社員視点からのフィードバックを経営に行うなどに取り組んでいます。

Next Women Leaders

コミューンのシニアマネジメントメンバーから推薦された「次代のコミューンを担う女性社員」で構成されるグループです。

「Women@Commmune」が女性社員自身が主体である取り組みに対して、CEOである私自身が主導しているところがポイントです。参加メンバーが昇進(成長)するための支援という直接的な結果はもちろん、本取り組みによって外部から優秀な女性リーダーの採用を可能とするなどの間接的なアクションも狙い、マネージャーレイヤー以上の女性比率向上を目指しています。
既に、月に一度の各メンバーとのメンタリングを開始しており、外部の女性ゲストに依るグループ面談/1on1の機会提供も実施しています。近々女性向けの採用イベントも実施します。



様々な活動を実施しはじめたとはいえ、まだまだ管理職の女性比率向上などの結果は出ておらず、ようやくスタート地点に立ったという状況です。さらなるアクションを取っていく必要があると認識しています。

引き続き、一人でも多くの女性リーダーを生み出し、ジェンダーに関係なく誰もが働きやすく、活躍しやすい環境づくりに努めていきます。

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高田優哉/Commune
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