創業13年経過。地道にやるのが結局一番良い。
今日は創業記念日で、2011年7月15日に起業してから、もう13年になる。
創業記念日が近いということもあり、最近、経営している会社の行動指針を一部アップデートすることになり、その中に、「地道思考」、という言葉を新しく入れることにした。
自社の行動指針をアップデートするにあたり、この13年間を振り返ってみたのだが、結局ここまで生き残ることができて、23店舗、社員80人の規模で継続してこれている要因を洗い出してみたのだけど、結局、地道にやる、ということに尽きるな、というところに行き着いたのだった。この価値観はこれまでの自分の人生の中でもむちゃくちゃ大事にしてきた。
これまでの人生の中で、結果が出たこともあるし、失敗したこともたくさんあるのだけど、うまくいったことを振り返ると、想定以上に時間がかかったな、と感じる。結果的にうまくいったのだけれども、どれも想定より時間がかかっている。
結果がなかなか出ないので、もうやめようかな、しんどいな、と思うことは多々あったにせよ、なにより地道に積み重ねていくことが自分の強みだとも自負しているので負けないようになんとか継続してきた。
我々が成功までに、結果を出すためにこれぐらい時間をかけよう、と思って計算する見積りの期間は、成功までに要する期間より短い傾向がある、ということだと思う。まあそりゃそうだ、とも言える。
自社の眼鏡ビジネスに関して言うと、2011年に最初はネット通販から参入して、色々思考錯誤しながら、2014年に直営店を出すことになった。その後、右往左往しながら、軌道にのってきた、と自身が自覚できるまでには10年ぐらいかかった。
別の例を出すと、スタンフォードMBAに行きたいと英語を勉強はじめたのが20歳とかで、入学したのが27歳だった。これも7年間かかった。
今趣味でやっている極真空手で言うと、はじめて約4年経つが、ようやくまともにできるようになってきたな、と感じる程度で、試合に出場しはじめてから2年間ぐらいは1勝もできなかった。
個人のキャリアもそんなところがあるのではないか。山あり谷ありを経て、人は成長していくものだが、谷に差し掛かったところで人は、環境のせいにしたり、目の前の業務に疑問を感じたり、はたまた同僚と比較して自分には才能がないんじゃないか、とネガティブに捉えたりしてしまってもったいない転職をしてしまう人も多い
13年も経営者をしていると、この間にも色々な業界トレンドの変遷があった。その度に急成長する会社が出てきたりして焦りも感じたのだが、やっぱりトレンドを追いかけるのは自分の性格にも合わないしと、歯を食いしばりながらも地道に続けてきた。
トレンドは過ぎ去っていくし、急成長企業ともてはやされていた会社も倒産や身売りをしたり、とそんなに甘くないなあ、結局地道にやるのに尽きるな、というのが13年たった感想だ。
もしかすると、ビジネスなんてずっとバッターボックスに立ってれば、いつの間にか敵もいなくなるし、なんとかなるのかもしれない。
地道にやってれば海外大学院までいけて、会社経営もある程度の規模までできるのであれば、世の中なんて、結局のところ優秀かどうか、能力が高いかどうか、よりも地道に面倒なことでも継続できることが一番重要なんじゃないか(というより、地道に継続する能力がある、ということが優秀の正しい定義なのかもしれない)。
14年目に入ったが、とにかく地道に長期的視点をもって、というのを継続していきたい。