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「複業」という言葉が生まれてから30年。元祖複業家・中谷彰宏さん。

株式会社HARES代表/複業研究家の西村(@souta6954)です。

5月もあっという間に残すところ1週間。GWがあるせいか、5月は他の月よりも早く過ぎ去ってしまう印象があります。(僕だけ?)

今日は、名刺管理アプリEightのあたらしいイベントプラットフォーム「Eight ONAIR」の収録があり、そちらに「働き方領域のトップランナー」としてお声がけいただき、登壇してきました。ありがたいことです。

テーマはもちろん「複業」ということで、複業研究家として複業を取りまくこれまでとこれからについて、MCの日比谷さんとの対談形式でお話させてもらいました。

日比谷さんとは、複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営する株式会社Another worksで顧問としてご一緒していたり、

その他、いろんなイベントでご一緒しているものの、1on1形式で対談するのは実に4年ぶり。BUSINESS INSIDERで連続インタビューをやっていた際に、Sansanを退職してホヤホヤの頃の日比谷さんに取材をさせてもらって以来なのでした。

前回は僕が取材し、日比谷さんがお話するというカタチでしたが、4年の時を経て、今度はタッチ交代!ということで日比谷さんがMCとなって僕にインタビューいただくことに。嬉しい限りです。

なぜ「複業研究家」になろうと思ったのか?

詳細については、後日Eight ONAIRで動画が公開されると思うのでそちらを楽しみにお待ちいただくとして、全部で3つあるうちのトークテーマのうちの最初の1つ目がなぜ「複業研究家」になろうと思ったのか?という問いでした。

・何がキッカケで「複業」という働き方の可能性に気づいたのか?
・なぜ「副業」ではなく「複業」なのか?

このあたりがポイントになるのですが、やはり圧倒的によく聞かれるのがなぜ「副業」ではなく「複業」なのか?何が違うのか?ということですよね。見慣れた「副業」とは違う「複業」という文字が使われているのですから、当然の疑問です。

「副業」と「複業」のちがい。そして僕自身が一貫して「複業」という表現をチョイスしつづける理由については、以前書いた記事があるのでそちらをご笑覧いただけると嬉しいです。

簡単に言うと、「副収入」を得ることを目的とした時間消費型の「副業」ではなく、自己成長や価値貢献につながる時間投資型の「複業」を広め、推奨したい、という理由で「複業」という表現にこだわり続けてきたのです。

この5年で急速に広まった「複業」という考え方

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5年ほど前までは「複業」という言葉はほとんど全く知られていませんでしたが、この3~4年でだいぶ認知度も高まり、「副業」ではなく「複業」という表現を使った名称のサービスや、肩書きに「複業」を用いる方も増えてきた印象があります。

以下は日経ビジネスの特集ですが、日経ビジネスのような由緒あるメディアで「副業から複業へ」という特集が組まれる、というのは感慨深いものがあります。

こうした世の中の変化を受けて、

「西村さんがずっと発信し続けてきた『複業』という表現、だんだん認知度高まってきましたね!」

と言っていただけるのみならず、

「『複業』といえば、西村さんが元祖ですよね!」

と仰っていただくことも少なくないのですが、残念ながら僕は元祖ではありません。笑

僕が知る限り、少なくともこの10年でもっとも早いタイミングから「複業」という言葉を使ってきたのが、「働き方のリーディングカンパニー」として有名なサイボウズさんです。

かれこれ6年以上前から「複業」というワードをチョイスされてきたわけですよね。

「副業」と「複業」のちがいについても、ずいぶん前からわかりやすく発信されています。

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引用元:複業lab/サイボウズ

副業が「副収入を得るため」とお金目的にはじめる方が多いのに対して、複業は「自己実現」(スキルアップやネットワーク構築も含む)を目的としている、というのが最大のちがいでしょう。

これは、実際にフクギョウを継続的・持続的にやっていて、社内外で高いパフォーマンスを上げている人ほど、「別に、お金を第一目的にフクギョウをやっているわけじゃないのになぁ…。副業って、どうしてもお小遣い稼ぎのイメージが先行してるからなぁ…」と、「副業」という言葉に違和感を感じていたからこそ、それとは一線を画した「複業」という概念に共感・共鳴して、積極的に用いるようになったのでしょう。

「複業」という言葉が生まれてから30周年。

では、「複業」という言葉の生みの親がサイボウズさんなのか?というと、実はちがいます。

遡ること、ちょうど30年前。

当時、あの藤原和博さんがプロデューサーを務められていたメディアファクトリー社から、こんな本が出版されました。

*現在絶版になっていますが、中古であれば購入可能です。

著者は元祖ビジネス書作家の中谷彰宏さん。博報堂時代はCMプランナーとして数々の功績を残した後独立され、『面接の達人』(通称:メンタツ)をはじめ数々のベストセラーを生み出し続けてこられた方です。

中谷さんと言えば「〇〇の達人」シリーズ!ってことで、

『複業の達人』~副業から複業へ~

というタイトルになっているわけですね。

サブタイトルには、副業から複業へまさに「副業」にかわる新しい概念として「複業」を提唱されているんですよね。

『複業の達人』の中でも、以下の通り「副業」と「複業」の違いを表現されています。

 時代は、「副業」から「複業」に変わったのだ。
 もはや、本業に対する添え物としての「副業」ではない。
 たった一つのコンセプトで生きる「単業」ではない、複数のコンセプトで生きる「複業」なのだ。
「副業」は、単に税務署に申告する時に「雑収入」の欄に書き込む、金銭的な狭い考え方にすぎない。
 古いおじさんたちが軽蔑の意味を込めて「内職」と呼ぶあれだ。
 それに対し、「複業」とはライフスタイルの問題なのだ。
「複業」とは、人生観の問題であり、「副業」というけちくさい言葉とは、次元の違う話なのだ。同じレベルで議論してほしくないのだ。
(中略)
「副業」が「サイドビジネス」だとしたら、「複業」は「デュアルライフ」であり、すべてが「メインビジネス」なのだ。
引用元:『複業の達人』(P.10-11)

いかがでしょうか?30年前、まだインターネットどころかPCすらなかった時代に出版された本だとは考えられないくらい、現在にも通ずる考え方ですよね。僕が常日頃「副業」ではなく「複業」を!!!と言い続けているのと、全く同じことを仰っているわけです。書籍出版当時、僕はまだ2歳ですからね。中谷さんの先見の明、恐ろしすぎます…!

そしてなんと!!今日、2021年5月30日は『複業の達人』が出版されてからちょうど30周年なのです!!!スゴくないですか?!30周年ですよ!!!笑

『複業の達人』は本当に現代に通ずる働き方のエッセンスがたくさん詰まっている本なので、ぜひKindleなどデジタルで読めるようにしていただきたいものです!笑

出版社さん、いかがでしょう??30周年記念!ということで!!!笑

そしていつか、複業研究家として、中谷さん✕サイボウズさんの対談などコーディネートさせていただきたいなぁ…!こんな感じ👇で。

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ということで、今日は『複業の達人』30周年記念!ということで、「複業」の言葉の生みの親である中谷彰宏さんの著書を紹介させていただきました!

次回もお楽しみに!

また、今月からVoicyの配信をスタートしています。
(三日坊主で有名な僕がちゃんとほぼ毎日更新できてます!エラい!“ほぼ”ですがw)

こんな感じ👆で、複業を含めてインプット&アウトプットのコツやメソッドをお伝えしているので、ぜひ一度聴いてみていただき、よければフォローいただけると嬉しいです!

それではまた明日!おやすみなさい!


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