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データで見る中国オンライン教育普及の凄さ

日本でも在宅ワークやリモート授業が浸透してきているでしょうか。北京にいると、中国のネットとオンライン教育の発展はとても凄いと感じています。

今日はどれほど成長しているかのデータを紹介します。

中国のインターネット発展と現状を統計する最も信頼性の高い機構のひとつCNNICが、つい先日「第45回中国インターネット発展状況統計報告」を発表しました。

(年2回の発表で、もともと2月に公開する予定となっていましたが、新型コロナウイルスの影響で4月末に延期されての発表でした。)

まず基本的なデータを紹介しますが

2020年3月末までに
・中国のネットユーザー数が9.04億人
・インターネット普及率が64.5%までに伸びた
・そのうちモバイルインターネットの利用者数が8.97億(全体の99.3%を占めます)

9億という数字もなかなかですが、よく考えれば全体で14億人いますからね。約5億人がまだネット使ってないと思うとゾッとします。

感染症拡大防止で、いろんな場所で健康QRコードなしで入れない政策がどんどん進んでますので、デジタル難民はどんな生活をしているのだろうか。

そのほかのデータですが

・IMのユーザー規模は8.96億
・ネットニュースのユーザー規模は7.31億
・オンラインショッピングのユーザー規模は7.1億
・オンライン決済のユーザー規模は7.68億
・オンライン動画(tiktokなども含める)のユーザー規模は8.5億
・オンライン政府サービスのユーザー規模が6.94億

(オンライン政府サービスについてはまた別の機会で書きたいと思います。関心のある方はハートとフォローください)

このなかで僕が一番注目しているのはオンライン教育。2020年3月末までに中国のオンライン教育ユーザー規模は4.23億に達しました。(ここでの教育は学生だけではない、大人も勉強しないといけません)

これは全ネットユーザーの46.8%を占め、2018年末の2.22億に比べ、110.2%の成長を実現したそうです。

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この成長は新型コロナウイルスによる影響が大きいです。中国全土の学校で新学期が延期になり、2.65億の在学生のオフラインでの授業が一気にオンラインに移行、爆発的な成長を実現しました。

データによると、新学期の延期期間中にいくつかの人気のプラットフォームのDAUが1000万を超えました。特に教育部(文部省)が関わった22個のオンライン教育プラットフォームでは2.4万のオンライン授業を開設。

コロナウイルス自粛に伴う中国でのオンライン教育のいろいろについては以前noteで紹介しましたね↓

プラットフォーム側も利用者をどんどん増やしています。以前紹介したdingding(アリババ)やVooV(テンセント)などのオンライン会議・業務ツールも全国の学校で広く利用されてます。

このほかにもhuaweiやJDもオンライン教育関係のシステムをリリースし、オンライン教育市場に参入してます。この分野が加速的に伸びていくのは明らかですからね。

日本企業もこの分野で伸びてますか?ZoomやGoogleよりも使いやすい、世界中で使われるようなサービスが日本からも生まれて欲しいですね。

(参考資料)

http://www.cnnic.net.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/202004/P020200428399188064169.pdf



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中国情報局@北京オフィス
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