成田空港の水際対策の流れ共有2022年3月末
UAEドバイからの帰国
2022年3月26日に、一週間ほどのアラブ首長国連邦での出張を終え、ドバイ空港から成田空港に帰国しました。
水際対策で懸命に頑張ってくださっている方々の仕事を目の当たりにし、本当に大変なご苦労をされていることを肌で感じました。
せっかくの経験でしたので、ここで記録し、共有したいと思います。
飛行機が着陸したのは、16時少し過ぎ。
まずは、フライト単位で待機となります。着陸してから、入国カウンターに向かう広い通路の途中に、パイプ椅子が並んだ待機エリアが設られていました。
ここに搭乗したフライトの乗客ごとにグループとして待機することとなります。僕たちの前に、11便分(!)の待機があることが知らされました。
MySOSアプリのファストトラック
ここで、アプリ「MySOS」の登録が完了しているかどうかの確認があります。滞在国の出国前72時間以内の検査証明書、個人誓約書、ワクチン接種証明書の書類の確認手続きを入国前に済ませていれば、待ち時間を大幅に削減できるファストトラックが適応されます。入国時にアプリ画面が緑色になっていることで、その判定がなされます。登録をしていたとしても、アプリ画面が緑色になっていなければ、ファストトラックは適応されず、一般待機となります。
僕は、アカウント登録は済ませていたものの、このファストトラックのことを知らなかったので、画面は緑ではなく、初期の赤のままで、当然のように、待機となりました。
もちろん、出国72時間前のPCR検査ネガティブの書類は持っていました。個人誓約書については、このときに配布されました。また、ワクチン接種証明書は、アプリで持っていたので、それを活用しました。
ここでまず、2時間半ほど待機となりました。
フライト単位での待機
次に、フライト単位で、検査所近くの待機場所へ移動。さらに待機となりました。次に待つ抗原検査は唾液によって行われるため、基本的に飲食はできません。検査30分以内の飲食が禁止されているですが、いつ検査が始まるかわからないため、うかつに飲み食いするわけにもいかず、ただ待つのみです。
スタッフの方とお話する機会があったのですが、待機することへの怒りの矛先をスタッフの方に向ける人もいるらしく、本当にお疲れのようでした。
さらに、1時間半ほど待機し、細かいグループごとに、小分けで、待機場所を移動し、さらに待機が続きました。いよいよ検査所が近づいてきていることがわかりました。
抗原検査と唾液と梅干し写真
検査直前での待機を経て、ようやく検査の実施となりました。唾液を一定量確保する必要があるのですが、検査場所には梅干しとレモンの写真が貼ってありました。海外から入国される方でも、梅干しの写真って意味あるのかな、などと思いました。
検査自体は、ものの5分で終了です。以前、医療関連の学会に出席する際に実施した抗原検査でも、同じように唾液を扱いました。ものの15分ほどで結果がでるものだったので、ここまでくれば、あとは間も無くと思いました。
そこから、検査結果の待機場所に案内されました。検査が終了したので手持ちの水などを飲みながら、待機していました。しかし、ここからが、また長時間待機でした。
検査番号は4桁の数字が与えられています。検査結果が出た人から放送でアナウンスされ、結果を受け取る場所に行くことができます。しかし、この番号が、順番に呼ばれるわけではなく、たとえば5678番、5679番のあとに、6789番、6790番ときて、4321番、4322番と戻るなど、数百番単位で前後しながら呼び出されるため、自分の番号までどのくらい近づいているのかを察することができません。これがまた、待ち時間を長く感じさせました。
この段階で、もし結果が陽性だった場合は、アナウンスで番号が飛ばされるだけではなく、周囲に気づかれないような形で、そっと陽性を告げられるのだそうです。
ともあれ、ここですでに夜の10時を回っており、周りにいた大学生的な人たちは、終電もなくなってしまい、ホテルをとる余裕もなく、どうすればいいのか、と不安と不満を口にしていました。
陰性だった場合は、入国となるのですが、その後の行動については、すべてが個人での対応となります。
検査後の行動
さらに待機していると、無事に番号がアナウンスされました。結果受け取り所に行き、さらに少し並ぶと、自分の番がきました。フライトチケットを求められましたが、上記の検査や待機の流れの中で、何度も書類の審査や確認があり、その途中でフライトチケット自体は紛失していました。MySOSアプリに座席番号登録が完了しているので、そちらで確認いただきながら、座席移動していないことを伝え、ことなきを得ました。
陰性通知を受け取り、そこから通常の入国検査、税関検査を受けました。
入国のゲートを抜けたところで、さらに一人ずつ止められ、検査番号と結果の照合が求められました。これは、入国後の行動制限が人によって異なるからです。
僕は、ドバイからの帰国、検査が陰性、ワクチン3回接種済みだっため、公共交通機関を用いての行動が可能で、隔離制限がなかったため、この場で解放となりました。
しかし、特定の地域からの帰国の場合は、一定期間の隔離が求められます。この場合は、その場で待機側に回ることとなり、隔離用のホテルなどへの送迎バス待ち順列に並ぶことになります。
7時間の記録
16時半ごろに着陸した僕が、成田空港の水際対策を抜けて帰宅の途についたのは、11時過ぎでした。約7時間。
これが、過剰なのか、まだまだ甘いのか、正直なところ、よくわかりません。帰国前のPCR検査ネガティブだけではダメなのか。抗原検査でよいのか。このダブルチェックに、どれほどの意味があるのか。
まずは、生の記録として共有したいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?