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既婚との比較でわかる「ソロ男」が結婚できない理由

自由・自立・自給の価値観を重んじ、あまり結婚に積極的ではない男性を僕が「ソロ男」と定義したのは、2014年のことですが、ソロ男だからといって「恋愛ができない」わけではありません。恋愛と結婚とはまた別モノです。

では、結婚した既婚男性と、ソロ男とでは「好みの女性のタイプ」は違うのでしょうか?

調べてみました。まずは外見から。

調査前の仮説では、ソロ男はアイドルやメイド喫茶の女性のような、小さくて可愛らしい女性が好みではないかと思っていたのですが、意外な結果となりました。

ソロ男が好きなタイプの女性【外見】

・身長は高めで、やせ型。

・巨乳よりも貧乳派。

・目鼻立ちくっきりの外国人のような顔より和風の顔を好む。

・タレ目よりツリ目気味が好き。

© 荒川和久

一言でまとめてしまうと、モード系のモデルさんのような女性が好きということになります。どちらかというと、既婚男性の方が女性に性的なものや母性を求めているのに対して、ソロ男は現実にはあまり存在しない架空のモデル体型を求めています。女性に対して、自らと関与する「女」や「母」を求めるのではなく、鑑賞用の「美」を求めてしまっているのがソロ男には多いということです。二次元とかに寄ってしまうのもわかる気がします。

付き合うに当たって、どうしても譲れない外見のポイントについても聞きました。こちらはフリーアンサーで聞いたところ、圧倒的に「太っていないこと」をあげるソロ男が多かった。

極端に太っていることは、すなわち自己管理というか、自分の欲求をコントロールできないということ。そういう女性とは付き合えません」(36歳)

などかなり手厳しいコメントが寄せられました。ご自分はどうなんでしょうか?

対して既婚男性は「自分より身長が高くないこと」をあげていました。むしろ既婚男性は最近の女性の痩せすぎ状態に対して苦言を呈しています。ここもソロ男とは正反対です。

続いて、好きな女性の性格についても聞いてみました。

 ソロ男が好きなタイプの女性【性格】

・おしとやかで、落ち着いていてあまりおしゃべりをしない。

 ・体育会系より文化部系。

・わがままを言わずにつつましく我慢するタイプ。

・三歩下がって…という感じで、短気じゃない人。

 ・甘えさせてくれるというより、向こうから甘えてくるタイプ。

 ・妹タイプじゃなく姉御肌。

・専業主婦になりたいと思わないバリバリ仕事をする人。

・連絡は自分からじゃなく相手の女性の方から取ってくるタイプ。

「おしとやかな大和撫子」タイプが好きな感じは、なんとなく理解できます。ですが、だとすると「専業主婦」タイプより「バリバリ働く」タイプが好きというのは矛盾しています。「自分が仕切らずに三歩さがってついてくる」タイプを望みながら、「連絡は向こうから積極的にしてくる」女性を望むのも矛盾です。

対する既婚男性の方は、「活発な体育会系の明るい子」で、「専業主婦」タイプ。「わがまま」でも全然構わないが、「自分のことも甘えさせてくれる」女性。もちろん「連絡は男性の方から」。

複数人数の回答全体を平均化しているので、多少ブレが出るのは仕方ないにしても、矛盾もなく、一貫性が取れているのは既婚男性の方で、ソロ男の方が支離滅裂な印象が否めません。

お付き合いをする女性の性格に対しても、ここだけは譲れないポイントがあるかどうかフリーアンサー形式で聞いてみた。

既婚男性は「明るいこと」「思いやりがある」「やさしい」などがあがりましたが、ソロ男だと「だらしないのはダメ」「裏表あるのは嫌」「自分中心な考えは嫌いです」などがあがる。

お気づきでしょうか。既婚男性は譲れないポイントを長所でとらえるのに対して、ソロ男は短所をあげる人が多いのです。「××は駄目、××は嫌い」というふうに。たくさんの長所があってもたったひとつの短所ですべて否定してしまうという悪い癖がソロ男にはあります。自分に対してストイックに追い詰める反面、他人にもそれを求めるとなかなかお付き合いは厳しいと言えます。ソロ男が結婚に向いていないというのが、こういうところに現れています。

試しに、あなたの周りの未婚男性に「付き合う女性にここだけは譲れない点は?」と聞いてみてください。「××は駄目、××は嫌い」というネガティブな条件をまず提示したとすれば、おそらくその男性はかなりの確率でソロ男度の高い男性(結婚に向いていない)と言えると思います。ぜひお試しあれ。

長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。