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「若者言葉」を嫌う大人に正義はあるのか。

皆さんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!

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さて、今回のテーマは、「若者言葉」です。
※けっこう過激なこと書いてます。ご注意ください。

まずはこの記事。

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心狭すぎw

いや、マジでそう感じちゃうんですよね、高齢の方々のこの手の主張って。

「正しい日本語」の話でいつも気になるんですけど、「線引き」は人それぞれでいいんじゃないのかな、と思うわけですよ。
「私はその話し方は好きではない」なら分かりますけれど、「誤用は誤用だ」とか、融通利かなさすぎじゃね?と思っちゃいます。

これって、「髪型はこうあるべし」「服装はこうあるべし」という、窮屈な校則で生徒を縛る学校的なものを感じるんですよね。
正しいかどうかなんて、時代ごとに変わるわけで。
自分が信じる「アップデートされていないままの価値観」を若い人たちに押し付けるとか、絶対ボクはやりたくないですね。

要するに、言葉はコミュニケーションの道具で、相手に心地よい状態を作ると色々うまくいきますよ、というものだとボクは思っています。
なので、相手のことを思って言葉を選ぶのはとても大事なことではあります。

しかしながら


「もし、学生自身にとって大丈夫なのかと問うているのだとすれば、自分勝手な質問だ。リポートを受け取る側(=私)に物理的、精神的余裕があるのかと聞いているのならば、非常に礼を欠く表現と言える。そもそも日本語では、目上の人の能力に立ち入るような質問は不作法とされる。」
「「ら抜き」に違和感を持つ人が実際にいる以上、使う側も自分勝手な言葉遣いをしてよいはずがない。」

こういうロジックで断罪する大人(というか老人)は、もはや「愛される存在」になることを拒否してるとしか思えないんですよね。
そもそも主語に自分以外の誰かも引きずり込んでしまって、妙な「代表者感」が出ちゃってるし。


目上とかなんなの?そもそも貴殿は尊敬に値する人間なの?と問いただしたいですね。
それくらい、若者の言葉遣いにいちいちケチつける老人は、ボクは大嫌いです。

「自分が気に食わない」を「正しくない」とすり替える大人(老人)は、信用できませんし、信用する価値はないとボクは思っています。
そんな年の取り方するより、「若い人たちはそういう言葉の使い方をするんだね」と柔軟に受け取った方が、相対的に残り少なくなってきてる人生を生きやすいんじゃないかなと思うわけですよ。
(ちなみに、「するんだね」という表現も、Wordではチェックが入ります。話し言葉ではOKだけど、書き言葉では不適切ということで。ボクは気にしないけど。)


自分が自分なりに「正しい日本語」と定義している言葉を使うのは大いに結構。
そして、他人に対して「その言葉遣いは好きじゃない」と思うのも個人の自由ではあります。

例えば「モヒカンヘアの人は苦手」とか「刺青してる人は怖い」とか「露出の高い服装の女性とは距離をとる」とか、これはそれぞれの人たちの価値観であり、考えるのは自由でいいと思うんですよね。
それに近い感覚で「こういう言葉遣いは好きじゃない」と思うのは自由ですし、「自分が権限を持つ領域ではそれを認めない」と主張するのも自由でしょう。
でも、その主義主張を他者に矢印を向けて発信しはじめたら。要注意ですね。

また、ボーダーレスになっていくこれからの世界において、こういう狭量な思考は、排他的な行動にもつながるのではないかと思うわけですよ。
「日本人なら正しい日本語を」ってどこまでを「日本人」って定義しているんですかね?
日本の在住期間?両親の出自?受けた教育の内容?
それこそ、差別的思考になりませんかね?

極端な話をすると、平安時代の天皇家の教育担当者あたりの人たちが今の時代にタイムスリップしてきたとして、「令和の世は言葉が乱れてる!」と指摘されたら、この記事の筆者の方は言葉遣いを平安時代風に直しますかね?
もしあっさり直したら、それはそれでポリシーなくてウケるんですけどw

「美しい日本語を使う人」は魅力があります。それは間違い無いでしょう。「魅力的な人になるには、正しい(とされる)言葉遣いをした方がいい」というアドバイスなら、受け入れられやすいでしょう。
ただ、「少々間違った言葉」に対して、「礼儀」なんて言葉を持ち出して攻撃するのは、あまりにも「ダサい」と思うのです。
(「ダサい」も割と新しい日本語ですよね。定着してますけれど。)

ちなみに、いろいろな国で17-19歳の若者向けに「これからの自分の国がよくなると思うか」というアンケートが行われたそうです。
その結果、中国が96.2%、インドが76.5%、アメリカが30.2%の割合で「よくなる」と思っているのに対し、日本で「よくなる」と思っているのはなんと9.6%だそうです。

もう、多くの日本の若者はあきらめちゃってるんですよね。
何しても無駄だって。
そりゃそうですよね。日本をこれだけ衰退させてきた張本人のくせに、ちょっと言葉遣いが違うだけでわーわー騒ぐある一定の年齢以上の連中の相手してたら、やる気もなくなるってもんです。

ボクは、70歳すぎて若者言葉にいちいち腹立てないようにしたいな、と今からトレーニングを積んでいくことにします。
できるだけ若者を応援したいですし、その方が生きるのが楽しそうですしね。


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