「40歳定年制」から考える、これからの私の”働く”
先日、最後の5回目となるWork Story Awardの最終審査会を実施しました。
毎年こんなストーリーがあったのか、とかこんな挑戦をしてる人がいるんだ、と驚きを楽しむ審査会だったのですが、いよいよ終わりとなると寂しくて複雑な気分です。今回のAward受賞の21のストーリーは12月に発表予定です。終わりを寂しく思うと共に、新たなストーリーを発表するのが今からとても楽しみです!
そしてここ数週間は久しぶりに取材を受けました。どちらもかなり過去(中高から!)の話からお話するもので、自分の価値観や大事にしていることを振り返るいい機会にもなりました。目標を決めず、目の前のボールをひたすら打ち抜く千本ノック的な人生を歩んできましたが、振り返っても色んなボールを投げてもらったなと、と。私のことをよく理解している上司たちが、キャリアの変化のきっかけを作ってくれたことを思い出し、改めてありがたいなと思いました。
ですが・・・40歳を過ぎてからは”きっかけ”はもらうことより、渡す方が多くなってきたように感じます。それは嬉しいというかありがたいことなのですが、ここ数年自分の成長が停滞している気がしていて悶々としていました。ここ最近話題になっている「45歳定年論争」や「FIRE((Financial Independence,Retire Early)」も読みながら「私はどうするんだろう」とさらに悶々とする日々。
ちなみにFIREは、前職で若年層の資産形成に関してどう推進できるかに日々取り組んでいたのでちょっと複雑な気分で眺めていたりもします。前職とてもお世話になった野尻さんのコラムがすごくわかりやすかったので興味がある人はぜひ。
そして45歳定年論争の記事にも出てくる柳川先生には、前職でもat Will Workでもお話をする機会があったのですが、柳川先生が「日本成長戦略 40歳定年制」世に送り出したのは2013年。当時は全く”働き方”について興味なかったので私が読んだのは3年後の2016年。当時37歳で40歳を目の前に、衝撃を受けたのを覚えています。
今回の「45歳定年論争」もそうですがタイトルの衝撃について言及される方が多いですが、大事なのはなぜそう提唱されているかということ。2018年の柳川先生のインタビューがわかりやすいので、まだ本を読んでいなくてちょっとタイトルに不安を感じた方はこちらをぜひ。
AIやロボットなどの技術が日々進化する時代となり、社会に出た後は、20年ごとなどにスキルをアップデートさせて、キャリアを転換する働き方を提案する。100歳まで生きる時代には、仕事人生も二毛作、三毛作が当たり前となってくる。
学び直しの一つとして記事内では副業・兼業について言及されていますが、この記事が書かれた2018年は副業・兼業元年。ちなみに2017年には1つもなかった副業に関するストーリーが、2018年のWork Story Awardには沢山の応募がありました。(今年も沢山ありました!)
私もat Will Work を設立してから副業がスタート。at Will Work ともう一つの仕事があるからこそ経験できたことや学んだことが多く、また繋がって新しい機会になることもありました。at Will Workでは働き方について、お金のデザインではFintechや資産運用について、そしてPlug and Playでは世界中のスタートアップについて常に学び続けることが必要です。そう言う環境があるのはとてもありがたいことです。先日のインタビューでも「結果的にそう言う環境を選んでいってるのだと思います」とお答えしたのですが、at Will Workを設立してからはよりその傾向が強くなったと思います。
でも学べば学ぶほど、刺激をもらえばもらうほど、「ではこの先どうするの?」とこれからの働き方について悩むように。特にat Will Workが終わる今年、「終わってからどうするの?」と聞かれることも多くなりました。まだ答えは出ていませんが、長く働く時代、焦らずもう少し悩んでもいいのかなとも思っています。次は千本ノックは自分でも作っていく、が私が挑戦していくことの一つなのかもしれません。
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