組織内で違和感を口にする大切さ
今日は日々仕事する中で、組織内で感じる違和感についてです。
このままだとまずいんじゃないか、例えば人が足りない、サービスレベルが落ちている、不正まがいのことが横行している、何かがおかしい、と仕事している中で違和感を感じることがあるかと思います。
その違和感を口にできるか、という話についてです。
違和感を口にできない理由はたくさんあるかもしれませんが、ぱっと思いつくのは以下の2つです。
1つは、組織内、グループ内において、言いづらい雰囲気がある、もう1つは、その人の能力、気持ちの問題です。
こういう話をすると、往々にして、言いづらい雰囲気がある、という組織の問題にフォーカスされがちですが、僕は、根本問題は、その人の能力にある、というよりも能力で解決できるものだと思っています。
前者の言いづらい雰囲気がある、というのは、例えば、新しい意見を提案したら頭ごなしに否定される、上司やまわりの同僚のこのような言動が顕著であれば、何かを言い出しにくい雰囲気になるでしょう。過去に自分もサラリーマンをしていた際に、新しいアイデアを出したらできない理由ばかり並べるようなおじさんに出会うことは多々ありました。
留学経験などを通じて感じたことは、そもそも多くの日本人は、人前で発言することが苦手であったり受け身であることが多い、ということです。
例えば、日本とアメリカの両方の大学で学び、日本と外資系両方の会社で勤務経験がある身からすると、日本の大学では、大勢の前で手をあげて発言する人は少なかったです。一方、アメリカの大学だと、かなりの数の人が常に手をあげて発言していました。同時に50人ぐらい手をあげている授業さえありました。
そもそも人種として文化背景として、発言していくことが苦手、というのはあるかとは思いますが、組織内で昇進していくにつれてそれでは困るようになります。
違和感を感じていても、誰かが言ってくれるだろう、と発言から逃げていても残念ながら誰も言ってくれないことが多いです。なぜなら、自分と同じような能力の人は、同じように誰かが言ってくれるだろう、と思っているからです。だから結局誰も言いません。
そうなると、自分よりさらに能力がある人、特に上司が発言することになり、いつまでも重要な意思決定の場面であったり、重要な議論の局面で上司の助けを借り続けないといけない、ということになります。
残念ながら決められた仕事を遂行できる、言われたことをやるだけでなく、120%で返すことをできる人はモチベーションの高い組織内においては、意外と多いです。言われたことができないのは論外ですが、言われたことに対して120%で返したとしても、それだけでも傑出することはできない、という厳しい世の中ではあります。
一方で、議論の方向性や空気を変えることができる、沈黙を打ち破ることができる、建設的な議論に貢献できる、といった人は極めて少ないです。
少ないからこそ、価値が高く、そういう人が労働市場でも評価されていきます。
環境のせいにせず、違和感は放置せずに勇気をもって対処していくべきです。
放置することで、いつの間にか不正に繋がったり極めて深刻な事態を起こす可能性もあり、そうなる前に、対処すべきことだと断言できます。
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