すでに景気悪化の兆しは出てきている

日銀が物価よりも景気を警戒するのは正しいと思います。

というのも、先週公表された7月の鉱工業生産を見ても、市場予想を大幅に下振れしました。

詳細を見ると、輸送機械の生産が大きく落ちていることから西日本豪雨に伴う生産停止の影響が出ているものと思われますが、鉄鋼の生産なども落ち込んでおり、少なからず関税引き上げの影響が出てきている可能性もあります。

また、8月の経産省の試算値と9月の予測指数で伸ばせば、7-9月期の鉱工業生産は▲0.4%となることからすれば、鉱工業生産と連動性の高い7-9月の経済成長率もマイナスの可能性が出てきたといえるでしょう。

また、7月の労働力調査を見ても、就業者数は増加に転じたものの、年度明け以降だけで60万人以上減った後の4万人増ということで、持ち直しは限定的です。

さらに、非自発的な離職者も年度明け以降は上昇トレンドにあり、決して表面上の数字ほど雇用環境が改善しているとは言えないでしょう。

期待されていた猛暑効果も、地震と豪雨の影響で三分の二程度が相殺されているだけでなく、今回は早く暑くなったことにより食料品値上げなどの秋に出る悪影響が前倒しで出ていますので、個人消費も期待薄になりそうです。

結局、米中貿易摩擦がエスカレートしても、米中とも財政出してますし、自国通貨も上がりにくいようにしてますので、リーマンショック同様に財政が緊縮気味で金融緩和の余地が限られる日本がそのしわ寄せを受けることになりそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34885780S8A900C1EA2000/

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