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人生100年時代。「学び」という、自己投資も行おう

もうすぐ4月、新年度のスタート。会社のカレンダーはあるけど、皆さんのカレンダーは

 時間は、いつの時代も継続的に流れ、今年も桜の季節を迎え、もう少しで4月になります。多くの会社では、4月に新入社員を迎え、そして新年度がスタートします。
 新年度と共に、多くの会社では、新年度の活動カレンダーが更新されます。若い頃の私は、「今年の夏休み」や「年末の休暇」を確認しました。チーム・リーダーになってからは、会社の重要な行事や、会議を確認して、自分の仕事の大まかな予定をイメージしたものです。
 さらに、社会人経験が増した頃には、その仕事の密度、つまり忙しいのか、時間に余裕があるのかを考え、出張計画が、社外の活動の予定も立てるようになりました。つまり、会社のカレンダーをもらったら、自分のカレンダーも立てるようになったのです。
 予定は、確かに未定ですが、意識して計画を立てないと、時間は勝手に流れてしまいます。今年は、どの仕事に注力するのか、そして仕事から何を学ぶのか。そのために、どのようなことを意識的に行うのか。ビジネス・パーソンのカレンダーを作ることも重要なのでしょう。

人生100年時代とは、学び続ける人生でもある

 このビジネス・パーソンのカレンダーが必要な理由に、「人生100年時代」の到来があると思います。
 人生100年時代という言葉は、多くの場合、老後の時間が長くなること、そして老後資金の問題に結びつくことが多いようです。

 ところが、最近では定年延長も多くの企業で議論され始め、長く働く、長く活動することも、人生100年時代のテーマであると思います。

 ところで、問題があります。中には、同じ仕事を行い続けると、「飽きる」人がいるということです。実は、私は同じ仕事に飽きる人です。良い意味の言葉に置き換えると、知らないことついての、好奇心が高いのです。
 人生100年時代、いろいろな仕事を行なってみる。これも一つの答えなのではないでしょうか。その為には、行なってみたい仕事について「学ぶ」ことも必要なのでしょう。
 人生100年時代を、楽しく活動し続けるために、「学び続ける」。こんなことを考えてみたら、どうでしょうか?

余裕のある時に、自分のカレンダーに「学び」の計画を入れる

 話をビジネス・パーソンのカレンダーに戻しましょう。残念ながら、「学び」は、時間の余裕と、金銭の余裕と、精神的な余裕が必要です。仕事を離職してから、「学ぶ」こともできますが、その場合は「仕事のための学び」になります。この「仕事のための学び」は、従前の企業が提供してくれる教育と同じになります。
 自分が投資する学びは、自分の可能性の開拓や、知的好奇心の充足のための学びにする必要があるでしょう。このような学びは、残念ながら企業の教育・研修では用意されていないのです。
 新年度のスタートに合わせて、自分の今年の仕事の状況をイメージして、今年は自分の「学び」の時間があるか、考える。あるのであれば、「何」を「いつ」学ぶのかを考え、調べる。これは、人生100年時代の現役ビジネス・パーソンに必要な活動になっているのだと思います。

 仕事のことを考えた学び直し、リスキリングを行っても良いでしょう。単に、知的好奇心を満たす学びでも良いでしょう。
 私は、大学で講義をすることもあり、学生によく言うことがあります。「皆さんが学んでいることは2つある。学問それ自身。そして、学び方、研究の方法。」
 学ぶ時に、皆さんは、「何を学ぶのか」に多くの興味があるでしょうが、私は、異分野の「学び方」にも興味があります。この学び方とは、ビジネスでは、仕事の方法のヒントになるのでしょう。

「学び」は、人生を楽しみための自己投資

 私は、時々、自分には可能性があると言い聞かせます。しかし、可能性を開くには、未知の扉を開けないといけないこともあります。「学び」は、その未知の扉を開けることができます。そして、自分がやれることを見つけられるかもしれません。

伊能忠敬は婿養子に入った家業を立て直し、隠居後、天文学などを学んで55歳から日本中を測量して正確な地図を残した。

童門冬二「伊能忠敬」 千葉県香取市(写真で見る文学周遊)

 さぁ、新年度スタート。会社のカレンダーをもらったら、自分自身のカレンダーも計画し、学びという自己投資の計画を立ててみるのは、どうでしょうか?

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