1億円で会社辞めますか(コラム「Answers」を読んでみた)
早期退職者を募る上場企業が増えています。
日経電子版で10月からお届けしているコラム「Answers」の記事(10月26日公開)によると、2019年1~9月に早期退職の募集を公表したのは少なくとも27社。対象は1万人に上ります。
上場企業が早期退職を実施する理由は業績不振に限らず、業績が好調なうちに社員を減らす「先行型」も増えているようです。事業の選択と集中をしやすくするために、勤続年数の長い中高年が主な対象になっています。
今回ご紹介するのはそんなリストラの対象となった58歳男性のお話です。
「まさか自分にこんな日が来るとは…」
ある大手企業で管理職を勤めていた男性は、役員との定例会議で突然出たリストラの話に耳を疑いました。
その後、会社は45歳以上の社員に割増金を含めた最大約1億円という破格の退職金を提示しました。
「年寄りは去れというメッセージだな」と男性は感じたといいます。
この文をnoteに書いている私は46歳。男性と同じ会社に勤めていたら、早期退職の対象年齢になっています。「自分だったらどうするか」――。
若返りを進める意思を強く示した会社。一方で、男性は上司から「あと1年は給与とポストを保証する」と言われたそうです。
1980年代初めに入社し、懸命に働いたこの男性が「会社だけの人生」を振り返り、導き出した答え(Answer)はどのようなものだったのでしょうか。
日経電子版のコラムをご覧になって、皆さんもいっしょにお考えいただければ幸いです。
この回の「Answers」は公開当日、日経電子版のトップに採用され、その日のアクセスランキング2位となるなど、多くの方にお読みいただきました。
多様化する働き方や社会の変化に戸惑いながらも、答えを探す人たちの群像を描くコラム「Answers」は原則土曜更新です。
これまでに公開されている記事はこちらでまとめてお読みいただけます。
コラム「Answers」は日経電子版の会員限定です。日経電子版の無料会員に登録していただくと、記事を月10本まで無料で読むことができます。興味のある方はぜひ登録をお願いいたします。
(日本経済新聞社デジタル編成ユニット 澤田敏昌)