業界の非効率を解決する視点をもつこと-エムスリー、モノタロウからの学び-
時価総額1兆円を超え、成長性が高い企業の共通項は、業界の非効率を解消する発想を取り入れているところが多いと考えています。
本日は、時価総額1兆円を超える企業の中でも、圧倒的な成長を遂げている企業2社に共通することを読み解き、戦略を考える際に大切にしたい視点を整理していきます。
医師とMRにとってのMust haveをつくったエムスリー
エムスリーは知る人ぞ知る、超優良企業です。
エムスリーの凄さを要約すると下記の通りです。
エムスリーは、医師とMRの間にある圧倒的に非効率なコミュニケーションを解決しています。
こちらはエムスリーのマーケティングトレースをした際のマインドマップです。
業界慣習をインターネットの力で壊したモノタロウ
エムスリーと似ていると感じているのはモノタロウです。
売上高は年率25%超の成長、営業利益率は2桁の高成長高収益企業として有名ですね。
モノタロウの強さは、ホームページに書かれています。
モノタロウ登場以前は、工具商と言われる問屋にFAXやカタログ注文しかなく、欲しい時に必要な道具が手に入らない…という状態でした。
モノタロウは、発注者と工具商の毎回FAXやカタログで注文をする非効率なコミュニケーションを解決しました。
業界の非効率を解消する視点
Must haveになるプロダクトやサービスは、業界の非効率を解消している(ことが多い)
ユーザーの課題と向き合うことも大切ですが、業界の課題と向き合い、何となく許されていることを解決する視点を持つことは、
マーケティングに取り組む人にとっての大切な視点は、
1. ユーザーの課題と向き合う
2. 業界の課題と向き合う
3. 社会の課題と向き合う
といったように、3層の課題と向き合うことだと考えています。
そして、この3つの層は全て繋がっていて、バランス良く見ながら統合して解決を狙う発想が必要だと思っています。
ユーザーの課題は、ユーザーインタビューや日々の業務の中で考えやすい。
社会の課題は、ビジョンやミッションを考える際に向き合いやすい。
意外と抜け落ちやすいのは「業界の課題」なのではないでしょうか?
定期的に、「業界の非効率を解消する視点」を持てると、新たな突破口が見出せる可能性が高まると考えています。
ちなみに、業界の当たり前を壊す視点を学ぶのには、ビジネスデザイナー濱口秀司さんの「Break The Bias」の考え方が参考になります。
イノベーションの作法は何度も読み返しています。
ぜひ、プロダクトやサービスのアイデアを考える際は、業界の非効率、業界慣習から生まれている不に焦点を当てて見てください!
最後まで読んでくださりありがとうございました!