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トレーサビリティがなぜ重要かを考える~②その魚も!

スーパーに買い物に行ったとき、マグロがモーリシャスからの輸入品でした。モーリシャスって、アフリカだっけ?と思って、エビを見たら、インドネシアからの輸入品。インドネシアの輸入ってことは養殖かな・・・・。浅薄な知識を嘆きつつ、魚のトレーサビリティに思いをはせました。

マグロは世界中から需要がある高級魚です。美味しいものはだれでも食べたいし、日本食が理解されるのも嬉しいことです。しかし、世界中からの需要に応えていれば、天然のマグロはいなくなってしまいそうですし、技術的には難しいのに、養殖ばかりになってしまいかねません。エビも事情は同じです。

養殖が悪いわけではないけれど、目の前に起きる出来事に対して手を下せるだけに、問題が起きやすい面はあります。養殖魚の餌に牛の肉骨粉を混ぜていたという報道やウナギの加工で産地表示の偽装が発覚したり、と“想像ができうる”問題が既に何度も発覚している事実を見れば明らかです。こうした流れの中で、平成18年には農林水産省が養殖魚のトレーサビリティシステムガイドラインを策定しています。

美味しくいただく、ことは魚に限らず、とても重要なこと、ですが、それと同じくらい、どこから来た魚か、どういうルートで安全性と品質が保証されているのか、食べている魚が“資源”として枯渇しないで済むための手立てが取られているのか、などを知ることも、とても大事だということです。 今なら食べられるマグロなどが、私たちのひ孫が現役世代と言われる頃には、絶滅危惧種になっていることだって、十分に考えられることです(一部のマグロはすでにレッドリストに載っているとも?)。私たちのひ孫の時代に。栄養は満点でもサプリだけで生活していることを想像したら、ぞっとします(続)。


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