今日は、分譲マンションは買ってはいけません、という話をします。


結婚したら家を買う? 令和時代になって、いまだに、そんな考えをもっている高齢の方も多いんじゃないでしょうか?

はっきり言います。分譲マンション、あと一軒家でもそうなんですが、持ち家は絶対にお勧めしません。ひどい場合には、分譲マンションが原因で不幸になってしまうこともあるかもしれません。

今日は、なぜ持ち家を持つことがリスクなのか、お勧めしないのか、を前半にお話しして、後半で、それでも持ち家を買いたい人へ、また持ち家を買っても大丈夫な人、についてもお話ししたいと思います。

(1) 先行き不安だけど大丈夫なのか?

30年とか40年のローンを組んで、持ち家を持つ、サラリーマンの夢、これは昭和時代のある種の常識でした。

この常識の裏にあるのは、安定です。

大企業に勤めても、少なくとも、いきなり首になることもないし、結婚して家族が増えても安定的に給料も増えていく時代でした。

まさに高度経済成長期ですよね。

ここで詳細の説明は避けますがフラット35(フラット35)、という住宅ローンもありますよね。

この35年、という期間の意味合いが20年前と今では大きく変わってきました。

昭和、平成時代は、35年間、同じような職種、ないしは、同じような給料で働き続けることが普通だったかもしれませんが、最近、世の中の変化のスピードがぐんとはやくなってきています。

昭和時代に35年かけて変化してきたことが、今だと肌感覚だと5~10年くらいで変化するぐらいのスピードなんじゃないでしょうか?

例えばスマートフォンがこれだけ浸透してきたのも、たかだか10年くらいですよ。あのiphoneの発売日が確か2007年でした。

これだけ急速に時代、環境が変化する中で、35年もかけて、ローンを組んで家を買うことのリスクが高まっています。

100年に一度の天災、みたいなものをもう10年に1回くらい起きていませんか?
2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災、2020年のコロナショック、もう10年に一度どころじゃないですよね。

前代未聞のことがこれだけ頻繁に起こると、意思決定の期間を今までよりも短期的なものにせざるを得ないです。

特に足元のコロナショックの影響でまだまだここ2,3年は先行き不安でしょうから、今30年やらの住宅ローンを組んで持ち家を買うのは非常にリスクです。


(2) 家計圧迫⇒自己投資できない⇒収入増えない

住宅ローンを数十年にわたって、払い続ける契約をすることはあなたの自由を奪います。

まず家計を圧迫しますよね。皆さん、割と節約のほうに目がいきがちなんですけど、そっちではなく、お金の使い方で、貧乏になる人と、金持ちになる人で分かれてくる、お金の使い方のうまい人は自分の収入を増やすことにお金をうまく使えています。

家計を圧迫し、自己投資の額を減らしてしまう家と車はある程度収入が増えるまで、買わないほうが身のためです。

収入を増やすには、ある程度の投資が必要になってくるんですよね。
で、家計がパツパツだと、その投資ができなくなってしまいます。

家の場合は、月額家賃と月額のローンの返済額が同じであれば、まだ理解できますが、車に関しては、なくてもいいんじゃないでしょうか。

(3) 一番つらいのはあなたの挑戦の自由を阻む

今家計の話をしましたが、一番つらいのは、挑戦の自由、転職の自由、移住の自由が心理的に制限されてしまうことですね。

大前研一さんの私が好きな名言があります。

人間が変わる方法は三つしかない。

一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変らない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

そこにも住む場所を変える、というのはあります。もちろん分譲マンションでも賃貸として貸し出して引っ越しできますけど、心理的にめんどくさくなります。

もし起業したいと思っても障壁になります。これまで様々な起業したい人を見てみましたが、起業や転職などの挑戦の自由を阻むのは、家のローンだったり、奥さんからの妨害、通称、嫁ブロックだったりします。

持ち家を買うことによる住宅ローンは、あなたの挑戦を阻みます。

かくいう、めがねシャチョウも、これまでの人生でいくつかの転機ありましたけど、そのときに住宅ローンがあったら、まず今の自分はないな、と思っています。

一つ目が、新卒で入った外資系証券会社をやめてまだ立ち上がったばかりのコンサルティング会社に転職した際です。

この時もいくつも内定もらっていたのですが、もらった内定の中で一番年収の低いこのベンチャー企業に転職しました。このときは、嘘はなしで本当に年収が半分になり、当時は賃貸マンションに住んでましたが、安いマンションに引っ越しました。

もう一つが起業したときですね。
このときもそもそも起業する前にスタンフォード大学にMBA留学していたので、そもそもお金がなかったのですが、さらに起業してから、半年ぐらいは完全に無給で、生活自体が大変でした。

もし住宅ローンが残っていたら到底、こんな挑戦はできなかったと思います。

住宅ローンは挑戦を阻む、ということです。


(3) それでも買いたいなら?

で、これだけ言っても、また買いたい人にアドバイスします。

もう気づいたかもしれませんが、住宅ローン自体があなたに悪影響を様々な点で与えるんですよね。

だから、一定期間、例えば、無給になっても、最低でも住宅ローンは払っていけるような貯蓄があればいいんです。1,2年、無職になったとしても払っていけるような、生活していけるような貯蓄があればいいと思います。

あと、あなたの実力ですね、実力あれば、まあなんとかなるでしょうから、もしあなた自身に、どういう状況になってもなんとかやれる自信があるのであれば、持ち家のリスクを受け入れてもいいかもしれません。

でも面白いのが、あまりキャリア志向でなく、言い方悪いけど、実力が決してあるとは言えない、今いる会社から放り出されたら仕事見つけるのが大変そうな人に限って、マンションを買ってるんですよね。

45歳こえてリストラされたら大変です。


めがねシャチョウもいっぱいそういう人面接してきていますけど、年収1000万円もらってたひとも500万円くらいしかだせないよね、ということ日常茶飯事です。

多分、思考停止しているから、奥さんの言われたら言いなりになっているのかもしれませんが、買うのはもちろん構いませんが、少なくともめがねシャチョウがいうリスクを頭に入れた上で前に進めてください。

(4) 新築はやめる、値上がりしたらすぐに売る。

みなさんの考え方や事情は様々でしょうが、それでも、買う決断をする人は、せめて新築マンションはやめてください。中古にしましょう。

新築マンションは、買った瞬間に価値が2割くらい下がります。
なので、1億でかっても、買った瞬間に8000万円くらいにある、ということです。

一番悲惨なのは、結婚してはやい段階で、離婚、となってしまった場合ですね。

最悪、売却しなければならない可能性があり、大きな損をしてしまいます。
そもそも、車とか、家を新築で買う文化は、日本だけですよ。

めがねシャチョウもアメリカに4年間住んでましたが、向こうだと、中古が当たり前です。

中古におさえるだけでも、かなり出費は抑えられます。
マンションなんかも、最近は駅地下の古いマンションをリフォームした中古マンション増えてますのでそういうところだとスーパーも徒歩圏内にあるのでお勧めです。

最近だと、リフォーム物件を多種扱う会社も増えてきてますよね。

今日は、アフターコロナにおいて、分譲マンションを買うリスクについてお話しさせていただきました。

ありがとうございました。



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