国民的アイス_ガリガリくん_の値上げ戦略が秀逸である

国民的アイス「ガリガリくん」の値上げ戦略が秀逸である

今日は、みんな大好き「ガリガリくん」を例に、「価格戦略」の考え方をテーマに買いていきます。

寒いですが食べたい方はこちらから。

本題に入ります。

ガリガリくんは2016年4月に値上げをし、その時の広告が有名になりましたね。

驚きなのが「ガリガリくん 値上げ」と検索すると、このCMが賞賛されているコンテンツが1ページ目に大量に出てきます。



値上げ後も売上は10%増だったようですね。

定説を覆したガリガリくんの値上げ

ガリガリくんの値上げは、マーケティングの世界で一般的に言われている定説を覆してきています。

コトラー先生は値上げに関して下記のように書かれています。

〈一般的に、突然の急な値上げより定期的な少額の値上げの方が消費者に好まれる。企業は不当に高い値段をつけているように見られることを避けなければならない〉(『マーケティング・マネジメント』第12版/丸善出版/p.571)

ガリガリくんは60円→70円の大幅な値上げを、大々的に行ったわけです。

普通に値上げしたら客が離れるところを、「清く謝る」というコミュニケーションをとることで、ブランドの好意度を高めることに成功しました。

このコミュニケーション戦略は素晴らしかったわけです。

はい、これからは共感を生むコミュニケーション戦略が大事です・・・

と終わってはダメです。

ガリガリくんの値上げ戦略は、もう一つ掘り下げると学びが深いと考えておりご紹介したいと思います。

赤城乳業の会社としての値上げ戦略が素晴らしいということです。

注目ポイント:ガリガリくんをフックにアイス全般を値上げ

ガリガリくんの値上げをしたタイミングで出した赤城乳業のプレスリリースを見てみましょう。

これをみて、気づいたことがあります。

あれ?ガリガリくん以外も値上げしてる!?

そう、ガリガリくんだけでなく、赤城乳業の他アイスブランドも値上げしているのです!

他の値上げしているブランドも、皆さんどこかで食べたことあるのではないでしょうか?

国民的アイスのガリガリくんをフックに会社全体の利益体質を改善

ガリガリくんの値上げストーリーを裏側まで考えると、下記のように整理できるのではないでしょうか?

①ガリガリくんは価格を限界まで下げて赤字覚悟で国民に提供しているというストーリーをつくる

②ガリガリくんのブランドイメージ=赤城乳業のブランドイメージとなる

③消費者は赤城乳業のブランドであれば値上げを許容できるようになる

④ブランド全体的に値上げ→会社全体の利益体質を改善

⑤国民はこれからも赤城乳業のアイスを食べれて、会社も儲かり、みんなハッピー!

これは、自分の仮説です。

ガリガリくんの値上げを全面的に打ち出していますが、実際は赤城乳業は会社全体として値上げを成功させることを狙っていた。
そのために、ガリガリくんをフックに「清く謝る広告」をTVや新聞広告を大々的に展開したのではないでしょうか?

この仮説があっているとしたら、結果的に国民=消費者もハッピーになっているので、最高のマーケティングだと思っています。

※CM見直して頂くと、ガリガリくんの値上げという打ち出しなので、赤城乳業として値上げしますとは言っていないのです。

まとめ

赤城乳業、ガリガリくんからの学びをまとめます。

①値上げは徐々にするという定説はあるけれど、コミュニケーションの力でブランド好意度を下げずに値上げはできる

②複数ブランドを展開している場合は、特定の商品ブランドとコーポレートブランドを結びつけて値上げ戦略をとることもできる

※商品ブランド=ガリガリくん、その他のアイスブランド
※コーポレートブランド=赤城乳業

本日の日報は以上となります。

明日はガリガリくんを食べようと思います。

※余談

ちなみに、このnoteを書いたのは、こちらの記事がマーケティングを学べる最高の記事で、たまたまガリガリくんを調べ直したのがきっかけでした。

市場セグメントやターゲットの再定義など、基本マーケティング戦略を考える視点で学びが多いので、ぜひ読んでみてください!