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どのレベル/レイヤーで、事業サービスを提供する?OS?アプリ?あらためて「プラットフォーム」って強い件について。

日経のイブニングスクープで配信されてきた記事に驚きました。

日本最大手の流通企業様のデジタル施策が「スクープ」となる時代が到来です。(すごい。)

さて、このニュースの結びはこんなかんじです。

イオンは2025年度までの中期経営計画で「デジタルシフトの加速と進化」を最大のテーマに位置づけている。IT(情報技術)・インフラに年4000億~4500億円を投資、デジタル関連の売上高を直近の10倍超となる1兆円に引き上げる計画だ。複合アプリを通じたデータの収集や活用はその柱の一つとなる。

そして、ちょっと視点は違うのですが、「証明書」について、こんな話題も。

僕がお伝えしたのは、個々の話題の是非、というより、視点としては提供するサービスが、「OS」なのか、「アプリ」なのか、という視点です。プラットフォーム・基盤としての「OS」レベルなのか、そのOS上で動く「アプリ/プログラム」なのか、と。

この視点の重要性に気づかせてくれたのは、尾原さんのこの書籍を2015年に読んだときでした。(もう6年前..!)

書籍を読んだ当時は、商業施設運営に従事していたので、IT企業やデジタルの事例を、リアルな商業施設に脳内置換して読んでいました。

商業施設は「プラットフォーマー・OS」か?出店いただくテナント様は、「アプリ」にあたるのか?もう一歩視野を俯瞰し、商業施設は、どんなプラットフォームの上で機能しているのか?なんて。
余談ですが、昨今の事業会社の方々は、即物的な「事例」ばかり欲しがり、異業種や他業界からの学び、自身の脳内トレーニングや、畑違いの人とのディカッション・対話が苦手な方が多いような感も?
業界で有名な、実力あるマーケターと呼ばれる方々は、このへんのケイパビリティが優れていると思っています。抽象と具体、演繹と帰納の行き来が得意な方です。(僕が得意、できる、という意味ではありません。)

昨今ではGAFA(+M)なんて言葉で形容されますが、巨大IT企業の提供するものは、現代の人間生活にとって、衣食住・電気ガス水道(+通信)並みに、不可欠なサービスとなっている基礎・プラットフォームになっているのです。

ここで、冒頭に紹介した2記事を読み返してみましょう。

・流通小売りが提供しようとしている「アプリ」サービス
・国が提供しようとしている「アプリ」サービス

両者とも「アプリ」という「手段」で価値提供をしようとしていますが、はたして、それでユーザー側の継続な負(不)の解消が、実現できるのでしょうか?

前者は、昨今「LINE」や「PayPay」に代表されるような「メディア/決済アプリプラットフォーム」から決別し、自前でのプラットフォーム構築の(強い)意図を感じます。(Google・Appleのプラットフォーム上ではありますが。)

さて。後者の事例は、「アプリ」が最適なのでしょうか?という問いが僕の私感です。今回 COCOAの件はともかく、今後、電気ガス水道通信と同等の機能を果たすものが、上モノの「アプリ」レイヤーレベルでいいのか?という思想です。

国策が、私企業(GAFA)の手のひらにあることの是非が問われるかもですが、「アプリ」の時点で、すでにGAFAの手のひらの上という(ry

ちょっと話題は変わりますが、最近「都市OS」なんて言葉も聞く機会が増えました。まだ有機的に機能している事例をそんなにみかけませんが、実証実験はかなり進んでいるようです。

このOSが機能してくると、より豊かな生活が...僕が生きている時代にやってくるののかなぁ..?

さらに余談だと、国産OS「TRON」なんてのも(ry


***

マーケターのみなさん、あなたの企業が提供するサービスは、「OS」レベルで提供すべきものなのか?「アプリ」として提供すべきなのか?または、「アプリの中のミニアプリ」なのか。

いずれにしても「礎」となるプラットフォームの予期せぬ仕様変更や、プラットフォームに有利な課金体系の上でビジネスすることのPros/Consを見極めながら..!


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島袋孝一*しまこ*
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