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製造データを他社に公開するメリットは?(2019.06.17)

おはようございます!コンテンツマーケティング担当の渡部です。ありがたいことに、ニュース解説の「まくら」への反響を多くいただいています。以前も書いた話で恐縮ですが、趣味の「暗渠」にちなみ、きのうは「江戸の凹凸――高低差を歩く」展(太田記念美術館)へ行って参りました。

太田記念美術館は東京・原宿のメインストリートから少し外れた場所にありながら、その浮世絵コレクションは世界有数の規模なのだそう。色褪せしやすいため展示を月1回入れ替えていて、今回は高低差を生かした構図の浮世絵がズラリ。街歩き好きなら自ずとタイムトリップしてしまうでしょう。私には、今はなき藍染川のせせらぎが聞こえてきました。

きょうの日経朝刊1面アタマは製造業が企業の垣根を越えてデータを取引する、という内容です。データをオープンにすると競争力をそぐことにならないでしょうか?Morning Briefingで解説します。

Morning Briefingとは
その日の朝、読んでほしいニュースの要点を簡単に要約したもの

閉鎖的な環境をIoTが変える

◆キーワード
製造業のIoT

◆ニュースはなに?
国内の主要メーカー100社が連携し、製造データを相互に取引する仕組みをつくる。取引先に生産や加工の情報を共有することで、開発の効率化を図る。

◆気になるポイント
メーカーにとってデータは競争力の源泉です。ノウハウが流出したら困ります。今回の連携ではクリティカルな情報は暗号化し、取引に役立つ情報だけ共有する仕組みを整えます。仮想通貨取引などに使われているブロックチェーンの技術を応用します。
例えば工作機器メーカーとその機器をつかうメーカーが情報を連携する場面を想像してみると、メリットの大きさが分かります。工作機器メーカー側が設備の稼働状況などをリアルタイムで共有できれば、不具合があったときに迅速に対応できます。
各社がこうしたデータ連携に乗り出すのは、製造業のIoT対応が進んでいることの表れでもあります。あらゆる機器がネットにつながるようになり、大量のデータを収集できるようになりました。漏洩のリスクに備えたうえで活用の道を探るのは、自社内で閉じ込めてしまうよりは有用だと思います。次世代通信規格、5Gが2020年にも日本で実用化されることをふまえれば、こうしたデータ連携はものづくり以外の業種でも進むかもしれません。

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