996のブラック労働が当たり前になる中国。日本で始まった週4勤務に注目してます
日本は月曜日また祝日だったようですね、祝日多すぎでしょ!
働き方改革が進んでいて、大企業の人はかなり残業が減ってると聞きました。今や中国人の方が残業してると思います。祝日少ないのはもちろんなのですが、IT企業を中心に「残業するのは当たり前でしょう」のカルチャーが形成されてますので。かなり前に中国のブラック労働事情を書きました↓
これは社会問題にもなって、ネット上ではたくさんの批判や議論がなされています。そして、日本の働き方を見習おうとの投稿まで出てきました。
■日本の働き方改革には衝撃を受けた
ちょっと前まで中国で残業が当たり前ってカルチャーは無かったと思います。もちろんやる気満ち溢れてるベンチャーなどは勤務時間なんか関係なくめちゃ働いてただろうけど、多くの職場は時間来たら全員ざっと帰っていくものでした。
でも最近の経済の発展、特にIT産業の伸びに牽引されて残業が当たり前になってきた大企業は多い。みなさんもご存知のTencentやBaidu、ByteDanceやAlibabaはみんな残業して土曜日も働いてると思います。アリババなんてジャックマー自らが「最近はみんな週6働けて幸せだよね」なんて言ってますから。
そして隣国の日本のことを、世界で最も過酷な労働環境でうつ病や自殺する人もいる「憂鬱な国」だと認知していた。なのでMicrosoft Japanが週休3日制にしたことや、私定時で帰りますドラマが現れたことに衝撃を受けています。
このマイクロソフトの取り組みはかなり注目されました。そして週4勤務トライアルの結果についても複数メディアが報じてます。
資料見ましたが、まとめると
・新しい労働システムの試用が刺激された後、従業員の労働生産性は昨年1〜7月に比べて39.9%増加した
・職場での短期会議(30分未満の会議)は46%増加しました。これは、従業員がより効率的なコミュニケーションに変化した可能性が高い
・労働資源の使用に関しては、電力消費量と紙の生産量もそれぞれ23.1%と58.7%削減された
・従業員の満足度も90%以上に達した
めっちゃ良いじゃん。
実際のところはわかりませんが、中国のネット民たちからも好意的なコメントがありました。
■でも中国の文化は日本とは違う
ただ一つ日本の環境とはかなり違う点があります、それは転職。
中国新闻网の記事によると、IT業界の1年での転職率は33%に達していて、若いホワイトカラー労働者の35.8% 転職について考えている、求職者の70%以上が履歴書の準備していると回答。凄い高さです。(2018年年轻白领跳槽调研报告より)
ご存知の通り日本じゃないので、基本的に終身雇用ではない。プロジェクト単位でチームを結成するのでそれが達成されたら解散となるケースが多い。中でも発展が著しい中国IT業界はそのサイクルがとても速いのでこういった数字になるのも納得ですね。
レポートでの転職の理由は「成長が期待できない」と「もっとサラリーを得たい」がそれぞれ52%と50.9%だったとのこと。ジョブホッピングしてサラリーを上げていくのが普通ですし、「安定した職場で働きたい」「残業が多い」などのネガティブな理由よりも「もっと自己成長したい」「もっと評価されたい」って思いが強いと結果に現れてたのですね。
日本よりはるかに進んでいる中国IT業界の人たちはこんなに貪欲でめちゃ残業しながらしかもキャリアを考えて働いている。そんな記事を見たり友人に会ったりするとすごく刺激を受けます。
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(参考資料)