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お風呂は最高のご褒美、気分転換。

小さい頃からお風呂は大好きだった。毎日お風呂の時間が楽しかったのを覚えている。要するに水遊びがしたかったのだ。水鉄砲と的を持ち込んで1時間くらい遊んで、よく怒られたものだ。その後、大学生になるとよく銭湯に行っていた。研究や遊びで家に帰らない日が何日も続くことがあったので、大学近くにある幾つかの銭湯を、その日の気分で使い分けていた。でも当時は銭湯代をケチって毎日行くことはなかった。頭が痒ければ大学の手洗い場で洗髪すればよかったからだ。

就職してからは目的が変わった。一番の目的は、日々の疲れを取ることだ。湯船にたっぷりのお湯を張って、足を伸ばしてゆったりと入る。入浴剤も大好きだ。今日は何にしようかと、パッケージに書いてある文字を読みながら選んでいる。薬用成分の強いものも結構好きだ。実際、なんともいえないリラックスした香りに包まれるととても癒される。爽やかな色や泡がなんとも心地良い。自分だけの空間を作って、ふーっと深呼吸をする。1日の疲れが吹き飛んでいくような感覚になる。

ただ、何故か炭酸がたくさん出る入浴剤は苦手だ。絶対そんなことはないと思うのだが、息苦しくなったような感覚に陥る。浴室の窓やドアを開け放ちたくなってしまう。そうすると、ゆとりの空間が台無しになってしまう。因みにリラックスとは少し離れるが、バスエッグなる入浴剤を楽しむことがある。簡単に言うと、エッグは内部が空洞になっていて、お湯に溶けるとキャラクターグッズが中から現れるという代物だ。好みのキャラクターが入っているだろうエッグを見つけると、運試しも含めて手を伸ばしてしまう。お目当てのキャラクターが出てきた時にはとても嬉しい気持ちになる。

15分くらいゆったりと湯船に浸かってから、体を洗う。何故かは分からないが必ず髪の毛から洗う。シャンプーは使うが、リンスは使わない。リンスを使えば潤いが増すような気もするのだが、さっぱりしたいという感覚と逆行すると感じてしまう。洗髪が終わるとボディシャンプーで身体を洗う。手で洗うことが多いが、ボディタオルが欲しくなる時がある。最近は使いたいと思う頻度が増しているので、ボディタオル選びを始めた。といっても、まだ、あちこちのホテルで泊まった時にアメニティの中にあるものを試して、気に入ったものを探しているといった感じた。

ここまでは、夜寝る前のルーチンだが、朝起きた時も必ず髪の毛から洗い始める。違いは湯船にお湯を溜めずシャワーだけで頑張ることだ。朝は、寝ている間にかいた汗を流すことが目的なので、休日の朝、寝覚めが悪かった時などを除いてお湯を張ってゆったりすることは諦めている。ただ、シャワーだけでも浴びないと、明らかにその日のパフォーマンスが落ちるので、欠かせないルーチンとなっている。因みにタオルは必ず毎日変えることにしている。ただ、数年前からタオルの大きさを小さくした。フェースタオルよりは大きいが、通常のバスタオルの2/3くらいの大きさのものを使っている。環境に優しくなりたいという気持ちなのだが、どのくらい効果があるのかは分からない。

ここまでのルーティンは、細かいところに個人差はあると思うが、特に不思議なことではないと思っている。でも実は、私自身、お風呂に入る目的がもう一つ存在する。第二の目的は、頭の整理と集中だ。特に、仕事で追い込まれた時に発動するルーティンだ。これまでの入浴とは違って、浴槽の蓋が一枚必要になる。湯船に入りながら使うので一枚がちょうどいい。そこにパソコン、スマホ、さらには数枚のタオルとお茶を置く。湯船の温度は通常より低く38度くらいに設定し、追い焚きはしない。これで準備万端となる。原稿を書いたり、構想を練ったり、ストーリーを纏めたりする。お風呂の狭い空間なので、他に何もできない、自然と集中できる。長すぎると言われるかもしれないが、3時間くらいがマックスだと考えているので、その時間内に終わらせるというモチベーションも働く。眠くなることもない。

これで、かなりの数の難局を乗り越えて来たと思う。指先の皮膚はもちろんシワシワになるが、湯あたりをしたことはほとんどない。お風呂に長い時間入れる体質なのだと思う。やはりこれは普通じゃないかなと探していると、小説家の高瀬さんの記事を見つけた。頭の整理までお風呂の中で行う人は間違いなくいるのだ。でも思いついたことをそのままお風呂の中で形にしてしまう人はいないのかも知れないと思った。でもお風呂好きを自負する自分としてもこれからも大事にしていきたい習慣だ。

最近、お風呂の使い方で起きようとしている変化は、機材の持ち込みだ。まずはシャワーヘッドに興味津々だ。残念なが今住んでいるところは水圧が低いのであまり選択肢がないのだが、ナノバブルの心地良さを持ち込みたいと思っている。ヘッドスパも試してみたい。次は歯の超音波洗浄機だ。洗面台ではとても使いにくい代物だが、浴室の中では気兼ねなく使える。歯のメンテナンスの重要性をひしひしと感じている今、新たなグッズとして活躍しそうだ。但し、リラックスを妨げかねないので、朝のルーティンで使うなど、使い方には工夫したいと思っている。お風呂空間でのルーティンの進化。とても楽しみだ。充実した生活を送りたいと思う。

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