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「時間」を投資した経産省への出向

明けましておめでとうございます。
本年最初の投稿になります。
今年も頑張って雇用・人材政策や労働法関係について色々書いていきますので、是非お読みいただけると嬉しいです。

さて、現在日経電子版連動企画として、「やってよかった自己投資」というテーマ募集がありますので、これについて書いていきたいと思います。

やってよかった自己投資は「経産省への出向」

私が「これはリターンがあったな」というのは、経産省の産業人材政策課(当時は「室」)に出向したことだと思っています。

経産省では、2年間、兼業・副業、テレワークの推進、フリーランスの活躍、HRテクノロジーの普及、人的資本政策(人材版伊藤レポートの策定)等、雇用・人材政策を広く担当していました。

経産省に出向したことのどこか「投資」なのかと思われるかもしれませんが、私の中では、本業である弁護士業務の経験を積み、弁護士としての技能を習得できたであろう「時間」を投資したと考えています。

実際、弁護士になってからわずか1年10か月で出向しているので、「もう少し弁護士として経験を積むべきではないか」とかなり悩みましたが、「自分への投資だ」と思い、出向を決断しました。

投資のリターンは大きかった

経産省での2年間という「時間」を投資した結果、リターンはあったかというと、色々な観点から、確実にリターンはあったと思います。

仕事でのリターン

私は弁護士で個人事業主であるので、仕事をいただけること自体が一つのリターンです。

まさに今、こうして日経COMEMOのKOLとして、雇用・人材政策や労働法について色々書かせていただけていることもその一つです。
また、私が担当してきた兼業・副業、テレワーク、フリーランス政策や、そして、(正直ここまで大きな話題になると思っていませんでしたが)人的資本の政策は、今もまだ重要な政策テーマとなっており、企業の皆様にお話しさせていただく機会もいただいています。

色々な人とのつながりというリターン

経産省では、様々な企業の方や研究者の先生方等、多くの方々とお会いする機会がありました。
おそらく普通に弁護士をしていただけでは会うことがなかったであろう人々と出会えたことは、2年間弁護士をしていたのでは得ることの出来ないリターンであっただろうと思います。

また、こうした自分の専門分野以外の専門家の意見を伺うことは、自分自身の考え方が「弁護士」的な発想で凝り固まってしまわないようにすることや、自分は自分で法律家としての専門性を高め続けなければいけないということを認識させられました。

今でも、経産省にいた頃に出会った人とお話しすることもあり、自分の考え方が「弁護士」的発想に凝り固まらないようにしています。

自分の人生におけるリターン

私として最も大きなリターンと思っているのは人生に対するリターンです。

もともとお笑い芸人や警察官になりたかったということもあり、「本当に弁護士が自分に向いているのか」とか、「このまま一生弁護士だけをやり続けるのでいいのか」というようなモヤモヤした思いがあり、何か弁護士以外の仕事を一定期間やってみたいと考えていました。

当然、一つの仕事をやり抜くことも尊敬されるべきことですが、他方で、今やっている仕事「以外」の仕事の経験を経験し、「自分達の職業と違う考え方をする人たち」を知ることは、非常に良い経験になりました。

リターンを大きくするために重要なのは”本気でやること”

私のように、ある意味「時間」を投資したという場合に、重要であるのは「本気でやること」だと思います。
お金とは違い、ある意味自分自身の時間を投資しているわけですので、そのリターンを得るには、とにかく本気で取り組むことだと思います。

中には、「出向は一時的なものだから」ということでそこまで本気で取り組む人もいないかもしれません。
しかし、私は、力及ばないことも多かったかもしれませんが、「郷に入っては郷に従え」という思いで、2年間は本気で「経産省の人間」として執務していました。
その結果が、上記に述べた様々なリターンにつながったのではないかと思っています。

今回は自分の出向経験をつらつらと書いた内容になりました。
お読みいただいてありがとうございました。

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