そもそもイールドカーブのフラット化は景気後退の前兆であり、リスク資産価格が調整するサインです。実際、フラット化の末の逆イールドに至った場合、株は必ず急落して参りました。この点は複数の米地区連銀総裁も言及しており、例えば昨年12月、カプラン・ダラス連銀総裁が「(※フラット化の末の)逆イールドカーブは過去において、リセッションの先行指標としてかなり信頼性が高い傾向があった。今回は違うかもしれないが、安心はできない」などと発言しています。カシュカリ総裁も同趣旨のことを述べていました。

そして何だかんだ言って株価は景気の先行指標になってきたという印象があります。来るときが来た、ということではないのでしょうか。また、2.80%の長期金利は既に利上げの終点と目されるFedメンバーの中立金利(2.75%)想定を突破しており、これも経験則に照らせば天井に到達した疑いが強まっています。もっとも中立金利自体が引き上げられてくる可能性はなきにしもあらずですが、この株価の反応を見る限り、大きなな幅をもって(例えば3.50%や3.75%など)引き上げられることは恐らくないでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26506190T00C18A2000000/

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