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男の生涯未婚率をあげた「女性の43年間の意識変化」

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生涯未婚率が急上昇したのは、1990年代に入ってからで、それまでの日本は皆婚時代でした。

婚姻数が減少した要因については、以下の過去記事をご覧ください。

https://comemo.io/entries/6548

今回は、皆婚時代と今とで「女性の結婚に対する意識」がどれくらい変化したのかについて書きます。以前、「男女とも9割が結婚したいというニュースの嘘」についての記事を書いた際に、男女とも結婚に前向きなのは5~6割程度にとどまるというデータ(社人研「出生動向調査」より)をお出ししました。その時は1987年以降のデータでしたが、今回はそれよりもさらに前の、本当に皆が結婚していた時代の1972年のデータを振り返りましょう。1972年のデータは内閣府「夫人に関する世論調査」から 。

43年間で、女性の結婚意識はどう変化したのでしょうか?

これを見ると、1972年は「結婚に前向きな女性」が約7割もいました。今と比較すると、20%も多かったのです。

© 荒川和久 無断転載禁止 

一方、「結婚に後ろ向きな女性」は、14%→47%と33%も増加しています。もちろん、ここで「結婚後ろ向きな女性」がすべて結婚しないわけではないですが、結婚に対する意識がこれほどまでに激変したのだ、という事実を認識した方がいいと思います。

ちなみに、2015年調査の「生涯結婚するつもりない14%」というのは、2015年時点の女性の生涯未婚率とほぼ一緒です。そして、1972年の調査に回答した女性たちの、娘にあたる世代が、今ちょうど生涯未婚率対象年齢に差し掛かっているわけです。

「未婚化が進むのは男がだらしがないからだ」という声を張り上げる方も相変わらずいらっしゃいますが、結婚に前向きな女性の減少率2割というのは、男の生涯未婚率上昇率(90年代→2015年)2割と完全一致します。

つまり、「女性が結婚したくなくなったから、男も結婚できなくなった」とも言えるわけです。

「男女とも9割が結婚したいというニュースの嘘」については以下の記事に書きました。

https://comemo.io/entries/6144

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荒川和久@「ソロエコノミーの襲来」著者

4月8日に新刊「ソロエコノミーの襲来」が発売です! 「超ソロ社会」「結婚しない男たち」も引き続き。東洋経済等でコラム執筆したり、テレビ・新聞によく出ます。独身研究家として活動させていただいてます。メディア出演・執筆・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージからお願いします。

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