日経平均株価が1992年以来、26年ぶりの高値になっている。2万3000円台の株価水準は、89年12月末の最高値である3万8915円の6割見当とも言われるが、どの株価指数を用いるかで居所も変わる。

日経平均の225銘柄に275銘柄を加えた、日経平均500種というのがある。あまりおなじみでないかも知れないが、ハイテク銘柄の多いこの500種は1月5日時点で2280円73銭。89年12月末の最高値2406円47銭の95%近くまで回復している。

キーエンス、任天堂など日経平均225種に含まれていない銘柄が、上昇の原動力となっている。小回りの効く企業の株式を物差しにすれば、すでにバブル期に顔合わせし、ないしは凌駕していることになる。

現状がバブルかどうかの議論はひとまず置くとして、日本経済と企業の体温を測定するには、複数の体温計を用いた方が良いように思われる。

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