サブスクはブランドを毀損するのか?
サブスクの対象になる商品・サービスのブランドオーナーから見たときのリスクについて書かれた記事がありました。
サブスクは万能ではない!ブランド資産を破壊するリスクあり
サブスクでは、「商品を所持・保有した喜びは通常販売モデルと比べれば低く、そのぶん関与は限定的になり、このブランドでなければならないという理由や愛着が生まれにくい」と結論付けられています。
それでは、ブランドに対するロイヤルティを計測して、サブスクリプションモデルは、本当に評価が低くなるかというと、例えばNetflixはグローバルに業界横断してみても最高水準の評価を得ています。
GLOBAL NPS & ENPS BENCHMARK REPORT 2018(英語、PDF)
米国のマーケティングリサーチ会社であるフォレスターリサーチ社は、カスタマーエクスペリエンス、顧客にとっての価値を、
1. 役に立っているのかという有効性
2. 費用対効果や利便性を問う効率性
3. 感情的な評価に関する満足度
の3つから構成されていると定義しています。
ルイヴィトンやシャネルといったラグジュアリーブランドをこの3つの観点で考察すると、役に立つとか、利便性が高いという評価もあるでしょうが、より所有することによる感情が評価に大きく効いていると考えられます。
つまり、3つ目の感情に基づいた価値を提供しているブランドは、所有されることによって価値が高まるとすると、サブスクリプションとの相性が悪いと結論付けられます。
反対に、サブスクリプションであっても、より役立ち、より効率的なサービスを作り上げていくことで、強固なブランドを構築することも可能だと言えるでしょう。
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