台湾の旅を通して人の豊かさについて考える
様々な国のギャラリーが集まって、それぞれの推しのアーティストを紹介、展示するアートのイベントでアートフェアというのが年中、全世界、様々な規模で行われています。
今回、僕はコロナも終わり、ゴールデンウィークで沸き立つ日本を離れ台湾のアートフェア「ART SOLO」に出品参加する為に台北に行ってきました。
今回は、海外に行くと当たり前が変わる面白さと、アートフェアのことを少々。
初台湾!!!!!
毎度毎度、海外行くたびに思うけど、やっぱり日本と全く違う環境、そして、それに伴う文化感の違いに触れる瞬間が、刺激的だしとても楽しいですね。
台北は実際行ってみると、時期が良かったのか、東京とあまり変わらないイメージ、、、少し湿気が多く、気温高め?だったかな、、、
それに関連して、台湾ビールは日本の一般的なビールと比べて癖が無く、アルコール度数も低く、水の様にグビグビ飲める感じで、違いに面白さを感じますね。
宿泊場所のホテルに入って、室内がやけに寒いなって思ってたらエアコンの設定温度が10℃になってて、凍えるるるr!ってなりました。
これが亜熱帯地域設定なのか、、、!笑
10℃まで下げらるエアコンは初めてみたわ。。
他には、ご飯が食べられる食堂的なお店やクリーニング店が至る所にあり、現地の人に理由を聞くと、台湾は共働きの所がとても多く、家では殆ど料理をしないし、それどころか、キッチンが無い家するあるらしいです。夜市も毎日、いろいろな場所で開かれていて、その日本人の僕からすると、毎日どこかで祭りが行われてるって感じがして、めちゃくちゃワクワクしますね。しかも、ご飯も美味しい。いやぁ、屋台ご飯、食堂ご飯好きだなぁ。家の近くに欲しいですね。あと、台湾は日本でも大人気の薬膳系の料理が多くて、健康的で美容にも良い気がして、カラダが喜んでる感あります。ホテルの近くの鶏の人参スープ美味しかったなぁ、、、
調べればわかる事ではあるけども、そもそも、調べるきっかけがないと、その「?」に届かない。「?」を得る為には、実際に自分の身体を動かし、自分の目で見て感じる。これが必須よね。と、改めて実感しました。
ART SOLOの結果
台湾での個展はというと、お陰様で盛況戴き、良い結果を得たお陰で、次の展覧会がいくつか決まりました。感謝です。
僕自身、昨年から始めた木彫での作品が、台湾の方々に受け入れてもらえたのは、本当に嬉しかったです。
台湾の林野面積が全土の約60%を占めていて、「森林国」と言われているみたいなのですが、日本も国土の約70%が森林なので、日本と共通する風土から生まれた価値観と相性が良かったのかもしれません。
また台湾の地で作品を発表ができるのが楽しみです。
台北の街と食文化からの気づき
展覧会が終わった後、少し台北でゆっくりする機会があったのですが、台湾の街中を散策中、よく目にしたのはスクーター。ただ、日本で見る原付バイクと何だか違い、音があんましない、、、そこで調べてみると、台湾は既にバイクのEVへのシフトを2030年までに、車は2040年までの全面移行を目指して動いてるとな、、知りませんでした。。。汗
台湾は人口約2360万人に対して、2輪車の台数が約1200万台という2輪車大国ってのも知らなかったんですが、確かに本当にバイクが多い。でも、排気ガス臭が台数の印象よりそこまでしない、、、
其々の国の生活習慣に伴って、カーボンニュートラルの進み方が違うのも面白いですね。
街歩いてると、看板がたくさんある訳ですが、そこに書かれてるのは当たり前に漢字だけで構成されてる看板が多く、そこから受ける印象が日本語のひらがなやカタカナが組み込まれてる看板から受ける印象と全く違うなって思いました。
漢字が敷き詰められてるデザインから受ける印象は、「人間の意識による支配、熱量、安定」などなどで、ひらがなやカタカナが入ってるデザインの印象は「抜け、緩さ、リズム」などなど、、、
この文字の違いによって生まれる性格の違いとかきっとあるんだろうなぁ、、、とぼやぼや考えながら街を歩いてました。
そこらへん詳しい人いたら教えてください!
基本、食べるのもお酒を飲むのも好きなので、飲食からその国の文化を見るってのも好きだったりするのですが、今回は約2週間の間、台北に滞在する事ができたお陰で、色々と食べました。
ただ、臭豆腐だけはダメで食べれなかった、、、すまぬ。。
屋台は閑散としている屋台から、人気の屋台、朝食や夜食、いくつかの夜市、評判のレストラン、そして星付きのレストランまで、できるだけ幅広く飲んだり食べたりしました。
面白かったのは、値段が上がれば上がる程、星が付いたりする場所程、日本で食べる味わいとあまり変わらなかったという感想を持ったことで、やっぱりそれは、値段が上がるとサービスや、味がより世界標準になっていくからなのかなと思ったりしました。
もちろん、美味しいんですが、この味をわざわざ異国で食べる必要が無いのかもと思ったりもして、なんだかんだで記憶に残ってるのって、日本には無い、体験できない味や空間がある屋台とかだったりしたなと。
現地でしか手に入らない食材や調味料などによって、実際各国の違いは何かとあるんだろうけど、全体を通しての印象を考えた時、味の違いより、体験の違いの方が気になるポイントとして大きくてそういう印象になったのは面白かったです。
人にとっての豊かさとは、、、
この旅を通して、改めて実体験こそが、人の豊かさを生み出すきっかけなんだろうなって思いました。
インターネット以後、インターネット環境があれば、世界のあらゆる情報と繋がることができ、世界は均質化されてきているとよく言われます。
そして、昨今のAIの台頭によって、人はより人であることの意味を考えるようになると思います。
この世のあらゆる情報はベッドの上で寝そべってる状態でも手に入るけど、リアルでの体験はできない。
現地に直接行き、自分の身体を通して体験する。そこから得た気づきや感情の揺れ動きによって、何かの行動を起こす。その行動の先にある結果を見て、自分がそこに生きてるという証を得る。
その証が既に世界にある証であるか否かはどうでもよく、自分が体験して、結果を出したというプロセスが何より大切になるし、今後、評価の基準は相対的なものより、より絶対的なものへと移行していく。。。
台湾の旅を通してそんなことを思いました。
また、遊び行きまーす