エズラ・ミラー問題について
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エズラ・ミラー問題について

竹田ダニエル

映画版『フラッシュ』でフラッシュを演じたことなどで知られていr俳優のエズラ・ミラーが、暴行行為を繰り返したり、未成年の誘拐で操作されていることなどの問題が現在話題になっている。

エズラ・ミラーのキャリア、そして起こした問題についてはこの記事にてまとめてある。

ハワイでの暴行や殺害予告などが記憶に新しいが、最も新しいニュースは未成年の「グルーミング」と逃亡だ。

「2022年6月8日:ノンバイナリーである18歳の活動家Gibson Iron Eyesの両親は、ミラーが彼らの子供をグルーミングしたと告発。TMZがスタンディングロック・スー族裁判所から入手した法廷文書では、ギブソンの両親、弁護士で活動家のチェイス・アイアンアイズ、小児科医のサラ・ジャンピングイーグルが、ミラーが12歳の時から自分たちの子どもに関与してきたとして、裁判所への介入を求めている。判事は保護命令の要求に署名し、ミラーは子どもやサラ、チェイスに接触したり、彼らの住居から100ヤード以内に近づいたりできないとしている。
ギブソンとミラーは、2016年にスタンディングロックでランドバック再生運動.のために抗議活動をしていた時に知り合った。裁判資料によると、ミラーは2017年にギブソンをロンドンに飛ばし、『ファンタスティック・ビースト』の撮影現場を訪れたとされている。当時、ギブソンは14歳、エズラは25歳だった。彼らの両親は、ミラーがギブソンと同じベッドで寝ようとし、ギブソンにアルコール、マリファナ、LSDを提供したと主張している。両親はさらに、2021年12月にマサチューセッツ州にある私立学校を退学するという決断にギブソンが影響を受けたとして、この俳優を非難している。(ミラーはギブソンが16歳のときに授業料を払うと申し出ており、両親はこれが「負い目」を生んだと考えている)。彼らは、1月にギブソンの様子を見にバーモント州に飛んだとき、子どもの体にあざがあり、自分の運転免許証、車の鍵、銀行カードも所持していなかったと付け加えている。それ以来、ギブソンとエズラは一緒に旅行していると、ギブソンの両親は主張している。TMZによると、彼らはハワイで一緒にいるところをビデオで目撃されている。"エズラは暴力、脅迫、暴力の脅威、恐怖、パラノイア、妄想、薬物を使って、若い思春期のトカタを支配している "と法廷文書は主張している。審問は7月12日に予定されている。
ギブソンは6月6日にインスタグラムで声明を発表し、両親が「トランスフォビック」であると非難し、疑惑を否定している。「私は5ヶ月前にバードを退学し、その後すぐに友人であり同志であるウィリアムが亡くなり、私の心は信じられないほどの衝撃を受け、悲しみの処理のために空間と時間を必要としてきました」と声明は読み取られている。「私の同志であるエズラ・ミラーは、前述の時の間ずっと、この喪失の時期を通して、愛情に満ちたサポートとかけがえのない保護を提供してくれただけです。」
「父とその主張は何の重みもなく、率直に言ってトランスフォビア的であり、私がどこか一貫した考えを持てない、あるいは私の幸福を心配する同胞の意見に反対するという考えに基づいています」ギブソンは続けてこう述べている。「私は今、実家にいる間に私が耐えさせられた感情的・心理的操作の深刻さに気づいています。」前日、ギブソンはインスタグラムに、ミラーとともにタバコを吸っている動画を投稿していた。
2022年6月9日:ギブソンの両親は、ミラーとギブソンは依然として「逃亡中」であり、裁判所は俳優の所在が不明であるため「所在確認や送達」ができていないと述べている。ギブソンはインスタグラムで「誰も私のインスタグラムのアカウントをコントロールしていない」というビデオ声明を発表し、報道への失望を表明する。「"被害者 "である当該人物の語りに信頼が与えられないのは、本当に心苦しい。私は何が起こっているのかを本当に明確にするために一生懸命に働きました」と動画で述べている。「もしその発言が、私たちの中の人が集めた、そして背負うことを選んだどんな前提に対しても、あまりにも深く対照的であるなら、それは誰のものでもなく、誰も物語に負わされているのだと言いたいのです。あるいは結果も。」

この一連の騒動は、告発されている事件自体もショッキングなのだが、さらに話題になっているのは「なぜこのようなことをして、いまだにエズラ・ミラーは許され、逃げ切れているのか」ということだ。

一つは、「ノンバイナリーであるから許されている」という意見。「LGBTQの人たちは特別扱いされている」と主張したい人たちは、この一例を掲げてトランスジェンダーの権利の剥奪を主張している。

それに対して、「エズラ・ミラーは、ノンバイナリだから危険人物であっても許されているわけではない。

エズラがいなければ死んでしまうような、10億ドルのフランチャイズの顔だから、そうなっているのだ。

資本主義の闇を、トランスジェンダーのせいにしないでくれ。」

同時に、「アンバー・ハードは役から引き摺り下ろされそうになっているのに、なぜエズラ・ミラーやケヴィン・スペイシーは彼女と同等のヘイトを受けないのか。結局は被害者のことを思っているのではなく、女性のことが嫌いなだけだろ」といった主張も浮き彫りになっている。

前述の「なぜ許されているのか」問題について、「ノンバイナリーだからではなく、白人で裕福だからだ」と反論する人もいる。有色人種の人物がこのような問題を繰り返したら、今エズラ・ミラーが受けている量とは比較にならないような批判を受けていたであろう。

最後に、エズラ・ミラーがノンバイナリーで「they/them」の主語を用いているのにもかかわらず、「悪いことをしている人だから」「he/him」とジェンダリングする人も出てきており、その傾向も非難されている。

「エズラ・ミラーの性別を間違えてもトカタの役には立たないし、ノンバイナリーの一人の性別を意図的に間違うことが重要だと思うなら、エズラが誘拐したノンバイナリーの人のことを何とも思っていないだろう。」

「正直なところ、エズラ・ミラー氏の疑惑と暴露は、トランスやノンバイナリーの人々が集団でグルーミングのレッテルを貼られている今、これ以上ないほど悪いタイミングだ。一人の行動を大きな集団に対して武器のように用いられるのではないか、怖くて仕方がない。」

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竹田ダニエル

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竹田ダニエル
Daniel Takeda/米国在住のZ世代/Freelance音楽コンサル/日米カルチャーライター/AWA公式キュレーター/日英通訳・翻訳/執筆ジャンルは「音楽・カルチャーアイデンティティ x 社会」/翻訳・寄稿依頼等はdanieltakedacontact@gmail.com