映画版『フラッシュ』でフラッシュを演じたことなどで知られていr俳優のエズラ・ミラーが、暴行行為を繰り返したり、未成年の誘拐で操作されていることなどの問題が現在話題になっている。
エズラ・ミラーのキャリア、そして起こした問題についてはこの記事にてまとめてある。
ハワイでの暴行や殺害予告などが記憶に新しいが、最も新しいニュースは未成年の「グルーミング」と逃亡だ。
この一連の騒動は、告発されている事件自体もショッキングなのだが、さらに話題になっているのは「なぜこのようなことをして、いまだにエズラ・ミラーは許され、逃げ切れているのか」ということだ。
一つは、「ノンバイナリーであるから許されている」という意見。「LGBTQの人たちは特別扱いされている」と主張したい人たちは、この一例を掲げてトランスジェンダーの権利の剥奪を主張している。
それに対して、「エズラ・ミラーは、ノンバイナリだから危険人物であっても許されているわけではない。
エズラがいなければ死んでしまうような、10億ドルのフランチャイズの顔だから、そうなっているのだ。
資本主義の闇を、トランスジェンダーのせいにしないでくれ。」
同時に、「アンバー・ハードは役から引き摺り下ろされそうになっているのに、なぜエズラ・ミラーやケヴィン・スペイシーは彼女と同等のヘイトを受けないのか。結局は被害者のことを思っているのではなく、女性のことが嫌いなだけだろ」といった主張も浮き彫りになっている。
前述の「なぜ許されているのか」問題について、「ノンバイナリーだからではなく、白人で裕福だからだ」と反論する人もいる。有色人種の人物がこのような問題を繰り返したら、今エズラ・ミラーが受けている量とは比較にならないような批判を受けていたであろう。
最後に、エズラ・ミラーがノンバイナリーで「they/them」の主語を用いているのにもかかわらず、「悪いことをしている人だから」「he/him」とジェンダリングする人も出てきており、その傾向も非難されている。
「エズラ・ミラーの性別を間違えてもトカタの役には立たないし、ノンバイナリーの一人の性別を意図的に間違うことが重要だと思うなら、エズラが誘拐したノンバイナリーの人のことを何とも思っていないだろう。」
「正直なところ、エズラ・ミラー氏の疑惑と暴露は、トランスやノンバイナリーの人々が集団でグルーミングのレッテルを貼られている今、これ以上ないほど悪いタイミングだ。一人の行動を大きな集団に対して武器のように用いられるのではないか、怖くて仕方がない。」