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ビジネスパーソンの出張を再定義したい!「出張2.0 -個の時代の出張のあり方」やってみたレポート

日経とnoteの共同コミュニティ「Nサロン」のゼミ担当、辻です。突然ですが、みなさん海外出張は好きですか? 会社から海外イベントに出席して、詳細レポートを命じられる出張は、イベントレポートが目的なので、それ以外の「個人的な旅の時間」をレポートすることは求められていないでしょう。

会社のお金を使って行くのだから当然といえば当然です。が、なんかおかしいです。イベントレポートは今の時代、海外のニュースや記事を翻訳すれば良いことです。なぜわざわざ現地に飛ぶ必要があるのでしょう。

会社で出張報告を聞くたびに疑問に思うことでした。さらに付加価値をつけるとすれば、現地のイベントテーマに詳しい人と打ち合わせをしたりするなどでしょうか。デキる人はこれやってますね。英語もペラペーラな人がこれやります。

かっこいい、とてもかっこいいけど、スキルを持ち合わせてない人が出張を命じられたらどうすれば良いのか。。。んー、この考え方もなにかおかしいです。会社から「命じられる」という受け身的発想がそもそもイケていません。

ふと思いました。出張を人生の視野を広げるチャンスととらえて、思いっきり自分ごと化したらどんな時間になるだろう。レポートはマストで、余白を攻める。余白の時間をイベント以上に本気で動き、その国の社会、文化、人を五感で味わう出張。

たとえば、テックイベント視察がマストだとすると、余白の時間はその国の食文化を徹底的に研究する。日本や他国とも比較して、その国の側面をディープに掘り下げる。国の文化の違いを深く知ると、自国のルーツが気になってきます。そして、他の国の成り立ちや歴史にも興味が湧いてきて、今の世界を構成するものはなにか、自分が生きている社会を多角的に知りたくなります。世界をもっと知りたい。そう思ったときに手にしてほしい日経新聞。ではなく(これが言いたかったのではありません 笑)、純粋に世の中を見る目が変わってくるのではないでしょうか。

同じようなことを考えている人はいるものです。

昨年冬に、日経の新事業コンサルティングでお世話になったアクティブビジョン代表の川端康夫さんとこの話で盛り上がりました。年間何カ国も飛び回るジェットセッターの川端さんを伴走者として、ビジネスパーソンの出張を再定義する教室を開くことになりました。

日経とnoteが共同で開いた「Nサロン」

日経とnoteは、2019年2月から3ヶ月間、共同でコミュニティ事業「Nサロン」を開催しました。

Nサロンでは、全7つのゼミが開講されました。文章教室や情報整理法、ビジネスモデルを図解したり、複業のための自己分析ゼミなど、デスクワークが中心のゼミが多いラインナップ。そんななか、川端さんといっしょに運営した「台北視察ゼミ」は、現場で起きている一次情報の収集・整理・アウトプット力を身につけることを目的とした異色のゼミでした。5月末〜6月頭にかけて台湾で開催された「COMPUTEX/InnoVEX」というIoT、ICTの国際イベントに参加メンバー14名が各自で飛び、現場を体験してきました。

(↓)「台北視察ゼミ」の日経社内向け企画書出だし。

個の時代を念頭に、これから出張はカセットテープのようにA面(業務)とB面(業務以外)の両面で活かすことを出張の価値と再定義。直接自分の業務に関わることだけでなく、自分の興味関心を軸に出張機会を利用して、自分の人生に活かしていく。これを日経が考える出張2.0と目論み、ゼミを開講しました。

講師と台北視察ゼミ生の紹介

そんな思いに共感して頂き、今回のゼミをリードしてもらったスペシャリストがこのお二方です。

そして、このゼミに集ったサロン生がこの14名。これまでのバックグラウンドや今の仕事はバラバラな個性豊かなメンバーが集まりました。

講師の狙い(出張コミュニティ・5つの故郷探し)

上記の問題意識を背景に、講師の川端さんには狙いをオモテとウラで設定してもらいました。

また、今回のゼミを考える上で、自分の人生をオンオフ共に充実させるための思考のフレームワークとして、下記を教えて頂きました。

ゼミ1〜3回でやったこと

こういった考え方を参考に、ゼミのテーマを下記の2つに分けて、ゼミ生各々で台北に行く意味を考えてもらいました。

台北視察ゼミの全体スケジュールです。

渡航プランを各自で練り、いざ台北へ・・!

今回の現地視察ポイントの一つは、視察ツアーのようにツアー会社が目的を設定し、その内容に沿って参加者をアテンドし視察することではありません。各々が目的を考え、その目的に沿って、個々で達成することにありました。そのため、基本的にゼミ生は個人行動となりましたが、その都度各自見つけた情報は共有しあい、自分では気づかなかった視点を参考にしながら視察の質を上げ、実りある台北視察を目指しました。

現地での写真

ここからは実際の現地の様子です。

イベント開催中、ゼミ生の希望者は視察前にCOPUTEX/InnoVEX会場に集合し、イベント主催団体の吉村さんから最新アップデート情報をもらい、イベントの周り方等に活かしていきました。

そして、COPUTEX/InnoVEXの目玉でもある”ピッチイベント”が終わったあと、最後に全員で集まり、得た情報の交換や台湾グルメなど他愛も無い話を交え、夜深くまで語り合いました。

帰国後、ゼミ生レポート

もちろん台北に行って終わりではありません。最後は各々が実際に行ってみて何を得たか、何が想定と違ったかなど、レポートをnoteに書きまとめ、報告会を行いました。目的設定は各々で行なっていたため、レポートの内容は十人十色。とても面白い最終回となりました。

台北視察ゼミ 終了後の気づき

海外でいき慣れた国は別として、不慣れな場所・文化の中で、有益な情報取得はなかなか難しく、加えてそこから得た情報に自分の視点でレポートを作ることは簡単ではありません。そうした時、バックグランドが異なる仲間が集まり、会社や組織、直接的な業務内容の枠を超え、環境や状況を同じくしているコミュニティがあることで、新しい視点や発想が生まれる新しい出張の姿を感じるゼミとすることができました。

最後に・・・

Nサロンは本日から月額制で本格始動。台北視察ゼミは第一期限定のゼミでしたが、ほかにもさまざまな講座を新たにご用意してます。会社の枠を超えた仲間をつくってこのような仕事の再定義をしていきたいメンバーを募集しています。ぜひぜひご参加いただけると幸いです!


ありがとうございます!
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NIKKEIスタッフ

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コメント1件

この問題意識は非常にわかります。出張レポートの作成は、出張者の大きな課題ですし、結局、一番面白いところは本人しかわかりません。
ついでに、面白い個人同士のディスカッションは、大抵の場合、出張の当初の目的からズレるので限られた会議時間の報告で除外されることが多いです。
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