見出し画像

今日は、面接で言わない方がいいこと、言うとNGがついてしまうかもしれないことについてお話しします。

アフターコロナ時代、仕事探しをやる人増えると思いますし、中長期で不況に突入する、という話も聞きます。

基本的に求職者は、自分のマイナスポイントを隠そうとするので、面接で会社はあの手この手であなたのマイナスポイントを探ってくるわけです。

よくあることなんですが、面接終了後に、転職エージェントから面接どうでしたか?、と聞かれるときに、面接を受けた人としては、社長とも話があったし、面接うまくいきました、通過の自信があります、といったときに、落とされた経験したことある人いませんか?

面接官が、あなたの欠点を引き出すためにうまくあなたを持ち上げる、ということはよくあります。



(1) なぜ転職しましたか?、は落とし穴

なぜ転職しましたか?、は転職活動の面接における一番重要な質問、といっても過言ではなく、この質問を面接官が満足にいくように乗り切ることが、内定に向けて、非常に重要です。

この時、非常に重要なのは、メタ認知能力、です。

「メタ認知」とは、知覚、情動、記憶、思考など、自己の認知活動を客観的に捉え、評価した上で制御すること”を意味します。 簡単にいうと、「認知を認知する」、または「知っていることを知っている」ということを意味しています。


分かりやすくいうと、いかに自分自身を客観視できるのか、ということだと思います。人は自分の都合のよいように主観的にものごとを理解、説明しようとしますが、それは気をつけたほうがよい、ということです。


一番ダメな人は、他責傾向の人です。会社のせい、上司のせい、というようなメッセージを出す人は、一番ダメです。

例えば、会社が潰れそうで、社長が全然だめで何回も注意したのにいうことを聞かない、提案を受け入れてくれない、など、たまに聞く転職理由ですが、私が面接官をこれまで無数にやってきた経験からいうと、これらは、その一言で面接を落とす危険性のある回答になります。

法に反した場合とか、給料が支払われなかった、とか、不正行為に加担させられそうになった、とか具体的な事象であれば、明らかに転職を考えることになるので、問題ないというか、さすがに転職も考えますが、そこまでではない場合、面接官によっては、あなたが悪い、という解釈をする場合があります。

ちなみに前職が法に反していた場合などは、前職の機密情報をばらしたことになりかねないので、気をつけてください。

あなたも完璧な人間ではないはずです。自分に非がある部分は、反省し、なるべく前向きな内容を話すべきで、後ろ向きな人とか前の会社の悪口を言う人は、もうどんな優秀でもダメで面接を落とされる傾向があります。

たまに気をつけないといけない面接官の例ですが、すごい、同情してくれるんですよね。例えば、あなたが上司のパワハラでつらくて、と言うと、ああ、それは本当に大変でしたね、気持ちわかります、と同情してくれるから、どんどん悪口をしゃべってしまうんですが、そういう面接官にのせられてはダメです。

例えば、上司がパワハラでありえなくて、辞めたんですよ、というと、悪い見方をすると、辛抱強くない人、ただ前職から逃げた人、と捉えられかねないです。

面接官と話しがあったのに、面接に落とされるケースですね。

補足すると、短期で転職をしようとしている人はさらに気をつけたほうがいいです。

1年以内の転職が複数回続くと、かなりの痛手となります。業界用語でジョブホッパーと言いますけど、ジョブホッパーはもうそれだけ履歴書みただけで書類で落とされることが多いです。

私の場合も、1年以内の転職が2回連続で続いていると、よっぽど光るものがなければ書類で落とします。


それでも面接に呼ばれる、ということは、まだチャンスがあるということで、一番気をつけなければならないことは、短期転職を繰り返していることに関しては、隠さないことです。だって、実際に短期転職を繰り返している事実があるわけですよね。

それを言い訳して、会社とか人のせいにしても、結果的に、あなたが就職に失敗した、という事実を履歴書が物語っているので、面接官は悪いのはあなたのほうだ、と思ってしまいます。

無理やり短期転職を正当化しないほうがよいです。


ここで、重要なことが2点です。1点目が、あなたが改善したところ、成長したところ、2点目が、前の会社では適合できなかった、としても、今面接している会社では適合できる、ということを納得させる、こと。

1つ目に関しては例えば、自分のこういうところがいけなかったが、色々学んで、今の自分ならもっと違う対応ができた、とか、2つ目の場合でいうと、例えば、過去の経歴で短期転職と普通に3~5年以上、働いた経験もあるのであれば、その要因を知ってもらうことです。

要は面接官に、うちの会社でも同じく長くやれそうだ、貢献してもらえそうだ、と思ってもらうことが重要です。


(2) 秘密情報べらべらしゃべる人

先ほども少し話しましたが、前職の秘密情報をべらべらしゃべる人です。
売上情報、など含めて、原則として、インターネットで検索して公開されていないような情報はしゃべらないほうがよいです。

それがたとえ前職から開示を許可されたようなものであっても、面接官側からすると、自分の利益のためなら、この人は何でもする人なのか、もし将来、うちの会社に入ったとしても、うちの秘密情報を外部にばらしてしまうのではないか、と思ってしまいます。

面接官をしていて、情報漏洩して、新しい会社に取り入ったり、目先の利益のために、過去の会社のことをどうでもいい、大事にしない、人は将来、自分の会社にも同じことをする、と思ってしまうのですが、例えば、いつから来れるんですか?、という質問をした際の回答も似ています。

法定の2週間以内、とかそれなりに重要なポジションの人な場合、1か月ぴったりで来れます、という人は、表面的にはすぐに来てくれてうれしい、と思う人もいるかもしれませんが、私の場合は、逆に、この人引継ぎもせず大丈夫なのか?、と倫理観を疑ってしまいます。

なるべく早く来る努力はしますが、ちゃんと引継ぎはさせてください、というようなまっとうな回答を望みます。

そもそも、過去の職場と円満退職できない人は、ちょっと大丈夫かな、と思ってしまいますね。


(3) 第一印象をコントロールせよ:あなたは面接する前に落ちている。


第一印象が無茶苦茶大事で、第一印象は2つの要素で形作られます。挨拶と身なりです。その2つはチェックしておいたほうがいいです。

挨拶は、単純に、元気よく、大きな声で相手の目を見て挨拶をする、ということです。意外とこれできていないほうがいいのですが、無意識のうちに、挨拶がきちんとできる人に人は好印象を持ちます。

もう一つが身なりです。

髪が、ぼさぼさでも、そんなこと気にしないでしょ、そんな細かいこと気にするような会社こちらから願い下げだ、と思う人いるかもしれませんが、大きな間違いで、面接官からすると、逆に、こういうところも気にしない人なんだな、目がいかない人なんだな、と思ってしまいます。

例えば、接客業だったら、細かいところが雑だったら、サービス提供をちゃんとできるのか、疑問に思ってしまいます。

あと女の子で意外と多いのが、1,2本だけ、白髪が目立ってしまってたりすると、会社の雰囲気にそぐわない、と思われるかもしれません。

見た目で採用する、ということは法律で禁止されていますし、実際やってはいけないことなんですけど、人って無意識のうちに、好印象、悪印象を見た目の第一印象でもってしまっていますし、恋愛でもそうだったりしますよね。

だから、身なりであったり、あとは体臭、口臭だったりは気をつけてください。

(4) 志望動機は、客観的に見て腹落ち感があるかどうか。

志望動機は、客観的に見て、腹落ち感、一貫性があるかどうか、が重要で、要するに、ちゃんと仕事に精力的に取り組んでくれるのか、すぐに辞めないか、ということを会社側は見たいわけです。

一番のタブーは、お金の話をすることですね。
ほとんどいないと思いますが、前職の退職理由がお金が理由だった、というと、志望動機もそうなのか、と思われてしまいますが、お金目当てで転職してくる人はもうその時点で採用しません。

お金目当てで転職するのは、まだいいのですが、それは絶対に言わないほうがいいと思います。せっかく育てても、より高い給与で仕事が見つかりそうであればすぐに転職してしまう、と思ってしまいますね。

給与に関しては、面接官からの意地悪な質問があるかもしれません。例えば、「それはあまりに給料が低いですね、かわいそうでしたね。ちゃんと会社には主張しましたか?」こういう質問をされたときは注意です。

会社は、基本的に評価プロセス外で給与をあげてくれ、と主張するような人を嫌います。要は、ごちゃごちゃめんどくさいことを言う人を会社は嫌いなんです。

話を戻すと、自分がやりたいことに合致しているか、そして、前職から一貫しているのか、もしくは、その会社がやっていることや理念に共感して、というのが良いです。例えば、私が経営しているOh My Glasses TOKYO、眼鏡屋でいうと、元々、面接を受ける前にうちのお客さんであった人が意外と多いです。

もともとうちのメガネを買ってくれている、ということは、うちのビジネス自体に共感してくれてる、ということの裏返しでもあるので、面接官からしてもポイントは高いと思われます。


(5) 内定前会食で墓穴を掘るな

内定前にポジションによっては、特に年収が高いポジションの場合は、会食、いわゆる飲みにいきましょう、と誘われることがありますけど、ここで墓穴を掘ってしまう人が意外と多いんです。

企業側はあなたのダークサイド、を必死で見つけようとするのですが、飲みの席で愚痴をいうような人は本当に気をつけてください。

お酒を全く飲まないと、逆に、この人はあまり社交的な人じゃないなあ、と思われかねないので適度にお酒は飲みつつ、失言しないように気をつけるべきです。

失言の具体例としては、やはり前職の愚痴ですよね。これが一番多いミスだと思います。

まあ、愚痴を言わないように気をつける、というのは、別に面接のためではなく、言わないほうがいいと思います。


(6) 家族に相談は、面接官によっては危険


家族に相談します、といって回答をはぐらかす人いますけど、別に家族に相談するのは、いいんですが、面接官や社長によっては、マイナスにとる人がいます。

通称、嫁ブロックと言われたりもしますね。奥さんに相談するのは、別にいいんですけど、それって会社にわざわざいうことではなく、人によっては、人のせいにする人、他責傾向の人、自分で決められない優柔不断な人、ととるかもしれません。

あと、たまにいるんですが、本当は別に理由があるのに、嫁のせいにするのもよくありません。

例えば、本当は、他の会社の面接があって、その面接も受けたいだけなのに、嫁の説得に時間がかかってまして、と言い訳に使う人いますが、まともな会社であればあるほど、そういうのはばれてしまったりするので、印象を悪くしてしまう可能性があります。

以上、経営者側から感じた面接で言ってはいけないこと、をまとめました。参考になれば幸いです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?