「脱時間給≒残業代ゼロ」ではなく・・・
本筋とは逸れますが、日経新聞は「脱時間給法案」と表記する一方、その他メディアにおいては「残業代ゼロ法案」と表記する向きもまだ散見されます。どちらが正しいかという評価は立場により違うでしょうが、表面的には一緒でも各語句を使う表現者の思いは結構違うものがありそうです。
昨今、政府・与党の各種取り組みの下で「ホワイトカラーの働き方は量ではなく質だよね」という合意形成がかつてなく進んでいるように感じます。「あるべき働き方」について論点が出揃いつつある中で、「残業代ゼロ」を強調して、反対を煽るような雰囲気はあまり建設的とは言えません。時間という「量」の一点突破で人事評価をまわそうとした歪が社会のいろいろな部分に現れ始めている中、そろそろ「残業代ゼロ」を悲観しない議論も見たいところです。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS25H61_V20C17A7MM8000/?dg=1
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