婚活に合コンはもういらないけど、結婚後に合コン経験は役に立つと思う。
結婚のきっかけとして「マッチングアプリ」が1位に躍り出た。
とある調査によると、結婚相手と出会ったきっかけのランキングは以下の通り。
同調査によると、2016年に結婚した夫婦では「マッチングアプリがきっかけだった」との回答は0%だったようで、この数年で劇的な変化だ。
マッチングアプリのことを「出会い系サイト」と呼ぶ人はもう見かけない。
では反対に、この数年間で減っていった結婚のきっかけ。
それが「合コン」であることは想像に容易い。
事実、検索ワードのボリュームで比較すると、この20年での推移はこんな感じ。(青がマッチングアプリで、赤が合コン)
マッチングアプリと合コンは、2019年の1月に逆転してからその差は開くばかりだ。
合コンという出会いは、合コンという文化はこのまま終焉を迎えるのか。
今だからその価値について考えてみたくなった。
今日はそんな話。
■合コンはタイパがよくない
婚活としての合コンはタイムパフォーマンスが悪い。
パワポで構造にしてみる。
まずは結婚相手に辿り着くまでのフィルターについて。
結婚相手になり得る相手を、まずは年代でフィルターをかけるのが1次フィルター。それから各々の基準で2次フィルター、3次フィルターと振るいにかけて、最終フィルターを通った相手が結婚相手だとする。
このフィルターに、合コンとマッチングアプリを当てはめてみるとこんな感じ。
合コンで会う人は1次フィルター程度しか振るいにかけられていないが、マッチングアプリは2次フィルター、3次フィルターまでかけた状態の相手と最初から出会うことができる。
通常なら時間をかけて振るいにかけていく作業が、マッチングアプリなら短縮できる。
結婚相手を求めるなら、合コンのような効率の悪い出会い方をする必要はない。
結婚のきっかけの1位がマッチングアプリになるわけだ。
■結婚を意識した瞬間、合コンは減点方式になる
ただ、そもそも合コンは結婚相手を求めて参加するものではない。(結果的に合コンを経て結婚に至ることはあるかもしれないが、、)
と言うか、結婚相手を求めて合コンに参加すると、合コンはつまらなくなる。
相手を減点方式で捉えてしまうからだ。
合コンの本質は、相手を加点方式で捉え合うチームプレーだと思う。
せっかく集まった初対面のメンバーで、誰も排除することなく楽しい夜を過ごす。
そのためには相手を加点方式で捉えるスタンスが必要だ。
それが結婚というゴールに向かう合コンになると、この人が次のフィルターを通れるかどうかの審査をし合うイベントになってしまう。
そんな金曜日の夜は楽しくない。
■合コンを楽しむ力は、結婚生活を楽しむ力
ただ結婚したい人に合コン経験が必要ないか、と言われるとそうではない。
合コンで培われる力は、結婚後に必要な力だ。
減点方式で、いくつものフィルターをくぐり抜けた相手とゴールインした後に必要な力こそ、加点方式で相手を捉える力だ。
結婚後に何事もない2人なんてほぼいない。
揉めることもあれば、醜い部分を見せることもあるだろう。その時になってまで、相手を減点方式で見ているわけにはいかない。
そんな時(結婚を目的としない)合コンの経験値が役に立つはずだ。
・チームプレーで
・相手を加点方式で捉える
その力さえあれば、どんな困難も2人で切り抜けられる気がする。
長い目で見れば、合コン経験はタイムパフォーマンスがいいのかもしれない。