変わったのはそのもの自体ではなく環境であるという視点
狙ったわけではないのに、思いもかけずにバズることがあります。テレビを見て「ほえ~」となったことをつぶやいたら、なんと1500万インプレッションの15万以上のいいねの大バズり。
これだけバズると当然クソリプの数も増えるのだが、逆に栄養士とかお医者さんとかひじき漁師の方からもリプライを頂いたりして、いろいろ読めて楽しかったし、勉強にもなった。池上彰のいうことは信用ならないって声もたくさんあったwww
それはそうと、なんだかんだみんなひじきを食っているんだなとも思ったし、食に関する話題には日本人は食いつきがよいということも再確認できた。
なんてったって「何より快いことは美味しい物を食うこと」という特殊な国民性だから。
ところで、このひじきの例でいえば、「昔と比べて鉄分が少なくなっている」ことは事実で、それはもしかしたら昔と成分調査の方法が違うのかもしれないし、調査の精度の違いもあるかもしれないが、単純にこれだけを見て「ひじき自体の鉄分量が減った」と思わない方がよいという話。問題はひじきそのものにあるのではなく、製法の違いにある(ひじき以外の問題)という視点を持つだけで随分と見え方が変わる。
同じようなことは他の事例でもある。
たとえば、昨今の未婚化などを「若者の恋愛離れ」とか「草食化」などと雑に断じる大学教授などがいるものだが、若者の価値観が変わったという若者のせいにしてるけどそんなことはない。
若者の恋愛離れや結婚離れが起きているのではなく、もともと若者はいつの時代も7割は恋愛弱者である。
高校生のデート経験なし率も40年前から変わっていない。
さらに、5割は結婚後ろ向きである。
少なくとも統計の残る40年前までくらいしか遡れないが、大正時代の新聞とか見てもそんなことが書いてあるし、江戸時代もそれ以前も大体そうだったろう。昔話とか読めばわかるが。
若者の価値観が変わったのではなく、ひじきの例でいうところの「何で調理したか」が重要で、それは若者の話に置き換えれば「若者を取り巻く環境がどう変化したか」という視点が大切なのである。
恋愛強者は3割しかいないのに、高校生まででデートしたことないのは4割もいるのに、結婚を前向きに考える若者の割合も5割しかいないのに、なぜ80年代まではほぼ全員が結婚できていて、令和の今は3割も生涯未婚なのかという視点。
変化したのは価値観じゃない。環境に過ぎない。
冒頭のひじきの鉄分の話に戻るが、一般家庭で鉄鍋や鉄のフライパンを使うのは重いし、メンテも面倒だし、なかなか大変だが、そのかわり、こういう商品が出ていてそこそこ売れている。鉄玉子。
昔に戻れという話ではなく、どうすれば得られる効果を同じにすることができるかという工夫をすることが大切。そしてそれが時代に適応した環境を作るということなんだろうと思う。
それはそうと、実家で母親はお茶の先生をしていたからなのか、南部鉄器の茶釜ややかんがあって、小さい頃は普段のお茶も鉄の急須を使ってた。
知らずのうちに鉄分を摂取していたのかもしれない。おかげ?で貧血知らず。