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グーグルは全ては知らない でも知る時が来る

日本経済新聞の連載企画「データの世紀」が新聞協会賞を受賞したことを記念し、社内のコンテンツマーケティングチームのスタッフがオススメする記事を無料でお読みいただけます。今日はその2回目。人々の行動がデータとして格納されていく社会においては、データは我々を豊かにするサービスを生み出す力になっています。一方で、そのサービスがはらむ危険性や新たな課題とも、向き合わざるを得なくなっています。

この回では、グーグルの持つ個人データを自分で確認できる仕組みが紹介され、大きな反響を呼びました。私も早速実行してみましたが、総量は461メガ。10ギガを超えていた記事中の記者に比べると、写真や動画などはほとんど入れてないので少なめです。データをダウンロードすると、↓のように利用サービスごとに、グーグルの持つログなどが参照できます。

データのダウンロードによって嬉しいことがありました。存在を忘れていた過去の取材の写真が見つかったのです。グーグルは私の全てを知っているわけではありませんが、今でも忘れていたはずの自分の行動や記憶を補完している。それでは、全てを知り、そのログが格納された時、私に何が起きるのでしょうか?


「コンピューターの普及が記憶の外部化を可能にした時、あなたたちはその意味をもっと真剣に考えるべきだった。」


情報化社会の行く末を示し、世界中の多くのIT技術者にも影響を与えた日本のアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995)にこんなセリフがあります。データの時代では、その意味が改めて問い直されています。例えば遠くない未来、外部化された記憶が、自分の記憶の総量を上回るとき、サービスに判定される「自分」はどちらなのでしょうか?

まとめ読みはこちらから。

(日本経済新聞社デジタル編成ユニット 二瓶悟)