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勃興するeスポーツ市場でアベンジを。

先日、こんな記事が出ていて読み込んでしましました。

まさに昨今、様々な方面から熱い視線を集めているeスポーツの記事。
アメリカのニューヨーク州にて人気ゲーム『フォートナイト』の世界大会「Fortnite World Cup」が開催されていて、日本からオンライン予選を勝ち抜いた4人の少年が出場する。その彼らにインタビューした記事でした。

この記事でハッとしたのは、

①出場する4人は15~16才の少年
②そして、将来、プロゲーマーになりたい子供たちに『これだけはかかせない』ことがあれば教えてくださいという質問に「勉強」と回答したこと

でした。

この記事を読んで、過去に見たこの映画を思い出しました。

自分もご多分に漏れず、子供の頃はめっちゃゲームにハマっていて、
それこそ、ゲームをして生きていければなんて考えてた時期もあったので、
eスポーツの存在を聞いた時には俄に信じられなかったし、自分のゲーマーの延長上にあるものだとどこか「いいな〜」とか思っていたのですが、そんな軽い興味でみたこの映画で、全然ちがうじゃん!という実態を知り驚愕させられたのです。

eスポーツの世界で戦うという事が、如何に過酷で人生と向き合っているのかという事実。そこにもはや「ゲームって趣味で楽しい!」なんていう牧歌的な、そしてオタク的な世界は消え去っていた事を知りました。

世界で上り詰める為に、もはや家でゲームをしているというトレーニングではなく、実際に格闘技に通っていたり、五輪の書を読み込んでいたりと、もはや哲学と実践レベルで鍛えている姿。これはスポーツ選手となにも変わらない、そしてストイックな姿に感銘を受けました。

やっと「つまりスポーツ選手なんだ」と理解が出来つつあった時に映画でまた新たな衝撃的な話が出てきました。それは選手寿命。もう20歳を超えると反射神経がついていけず戦えない、10代がピークであるという話。

こんなに頑張っても選手寿命がものすごく短いんだという事は、
それこそ10代で世界を目指すために物凄いトレーニングを積んで、そして同時に20代以降の人生プランも考えていかなくては行けないという事ではないか。
そんな過酷なことはあるのかと驚きました。

先程の記事で少年たちが「勉強が大事」と言っていることって、
もうそういう先までしっかり自分ごととして考えている、向き合っているという事なんだと感じますし、自分が10代に趣味でゲームやっていたときの精神年齢と比べて恥ずかしくなってしまいました。

拡大する市場の数字を見る前に

2018年で約969億円、そして2022年には約3,300億円まで拡大する見込みとされるeスポーツの市場規模。

その事業性の拡大に、日本でも政府や様々な企業が熱視線を送っています。
少し昔まえまでは、日本が世界の誇っていたのは「ゲーム」でした。
それこそ「東京ゲームショウ」は世界中から人があつまり、世界のゲームのなかで最も重要なイベントであったはずでした。でも、そのクリエイティビティと丁寧さで日本のお家芸だったはずのゲームの市場、いつのまにか主役はアメリカに奪われてしまっている感があります。

そして今盛り上がっているeスポーツもアメリカなどから生まれてきている潮流なんだと思います。

私は、eスポーツの最も盛り上がるイベントが日本で主催されている状況がいっぱい生まれて、また世界のゲームの最重要な国に日本がなる、そしてなれる、なってほしいなあと思っています。

ただ、それには、
「ゲームをやりすぎて現実が見えなくなって犯罪をおかしてしまう」
「ゲームをしているのは、遊んでいるだけ」
みたいななんとなくの印象論を払拭していかなくては行けないのではないかと思います。
「ゲーム」というこれまでの印象論を払拭せずに、「ビジネス」としての魅力だけで広げて行こうとするだけでは、過去の歴史を繰り返してしまうのではないかと思ったりもしています。

是非、まずはみんなに、eスポーツのドキュメンタリーを一度見てほしいなと思います。



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