DXとは、社内転職である。side B 〜 この1年、あなたは、メタモルフォーゼしましたか?〜 #DXに失敗する理由
こちらのnoteは、B面です。A面は、同僚のトモが書いています。
変化する環境
僕もトモと同様に2020年にマーケの部門に異動し、新体制下の構築に着手しはじめた折でした。日々刻々と、かつ、劇的に変化する環境下、時代・社会の空気を読みながらアクションすることが、必然的に訪れてきました。
昨年5月の僕のTweetです。当時、まだ業界自体もトランスフォーメーションしきれていない時期でした。
マーケティングの教科書を開いたことのある方なら、一度は聞いたことがあるかと思いますが、「PEST分析」という手法があります、
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31538810Y8A600C1000000/ より引用
Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)、それぞれの頭文字を取ったものです。
これは、自社を取り巻く環境変化を分析するにあたり、自社ではコントロールできない、外的要因を整理するためのフレームワークです。(同様に、ファイブフォース分析なんてのも利用されます。)
いま、唐突にPEST分析の話題を出しましたが、このPEST分析は、「マーケティング施策の実行」にあたっては、環境分析として、一番最初に行うものとされています。
グロービス知見録 https://globis.jp/article/2130 より引用
つまり、これだけ外的環境変化がおこった(上流部分の変化がおこった)ならば、当然、自社の打ち手(下流でのアクション)は、変化してくるハズなのです。 (*当然、どんな環境下でも打ち手として効き目のある施策もあります。)
「自発的にメタモルフォーゼしたか?」が成否を分けた
B2B、B2C関わらず、この1年、自社のプロダクト・サービス自体は、変化しなくても、訴求手法・コミュニケーションプランは、再考された方が多いと思います。みなさんは、わざわざPEST分析やファイブフォースを文字化して、社内資料として書き起こすまでもなく、知らず知らずのうちに=無意識的にチームの共通認識を行っていたかと思います。
従来型の企業経営であれば、環境変化に対応した組織・人員配置を行い、部署名を決めたり、時間をかけて、チームスタッフ各人のミッションをブレイクダウンしていくプロセスがとられていたかと思います。
ただ、僕らの場合、スタートアップという性質から極めて機動的なアクションがとれました。過去、こちらの寄稿でも書いていたのですが、大樹の根幹が経営と現場で共有できていれば、プロセスをショートカットし、自身のしごとをトランスフォーメーションすることができます。
ヤプリでは組織の年間・四半期ごとのOKR的な目標設定に基づき「大樹の根幹」を設定しており、チームスタッフは、それを月次展開した施策についての「枝葉」の部分を担っています。大樹からブレない施策であれば、個のアイデアや実行力が重視される。これは、スタートアップの強みだと思います。
個人的な意見ですが、現代で「DX」というと「デジタルで」「トランスフォーメーションするのだ」と思い込みがちですが、シンプルに外的環境変化に応じた変化・進化を個々人でする職務環境・土壌の有無が、成否を分けると思っています。
辞令はなくても、「転職」をするかのごとく、個人自身を変え、その影響をチームに、社内に、還元していけるか、という視点です。(組織の合意のない、個人によるスタンドプレーになっては、いけませんが。)
「トランスフォーメーション」というより、僕は「メタモルフォーゼ」に近い感覚です。組織内で、幼虫から成虫に「変身」するのです。
このnoteを書く時に、冒頭の同僚トモに「メタモルフォーゼといえば、↑コレだよね。」と紹介したのですが、たいして歳が変わらないハズなのに、トモはこの曲を知らなかったことで、ジェネレーションギャップを感じたのはここだけの話です。
DX。何をもって、成功・失敗か?皆様のご意見もぜひ、ご投稿を。
ヘッダー画像はこちらから。まさしく、ぼくらは、「Passion led us here」でした。