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生成AIスタートアップ投資の静かな革命
世間はフジテレビ問題一色ですが、スタートアップ界隈の話題はDeepSeekの話題一色です。DeepSeekの出現でNVIDIAの時価総額が1日で90兆円吹き飛ぶというから恐ろしい…
そのDeepSeekもNVIDIAの時価総額を90兆円吹き飛ばした翌日にOpenAIのデータを不正利用してたという報道があり、生成AIマーケットの様相はますます複雑怪奇の様相を呈しています。
そんなインパクトのでかい話題に隠れて実は日本の生成AIマーケットでは今地殻変動が起きていると思っています。
日本の生成AIスタートアップの地殻変動
実は昨日(2025/1/28)にANOBAKAとAWS Japan様共催で「生成AIスタートアップ Idea Pitch」なるものを開催していました。
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生成AI関連のイベントはこの1年やり続けているんですが明らかに生成AIスタートアップの質量の変化を感じています。このイベントで登壇希望を申し込んでくれた創業間もない生成AI起業家は40社!そして、その事業構想案も非常にクオリティが高かったです。
この感覚は1年半ほど生成AIスタートアップにフォーカスし続けた私からするといよいよきたか!という感じです。
ANOBAKAとしては2023年4月に生成AIの特化ファンドを組成してから1年半ひたすらに生成AIスタートアップについて考えてきました。
ANOBAKAとして新規に面談するスタートアップは毎月60社ほどになります。そして、各社がどういう事業内容かの分類を毎月ログを取っていて、定点観測していました。その分類分けの中には「生成AI」というジャンルが当然あり、その数を追っていました。
2023年〜2024年は生成AIタグに入る新規面談は1-2割程度でずっと推移していました。それが2024年後半から徐々に増えだし直近で4割近くになりました。さらに直近2ヶ月で投資実行した生成AIスタートアップはなんと7社です。その勢いは衰えることはなさそうです。
2022年末にChatGPT3.5を触って衝撃を受け生成AI特化ファンドをそれから半年で組成し、なかなか投資候補がいないと悩みだしてから苦節1年半。いよいよ生成AIスタートアップが日本の起業シーンにおいてもメインストリームとなる時期になってきました。
SNSではどうしてもスキャンダルの話題ばかり持ちきりになってしまっていますが、LLMの進化で大きなビジネスチャンスが広がりつつあります。これから起業しようとしている人にとっては10年に一度のビックウェーブがきていると思ってほしいし、そういうポジティブなことに脳のリソースを使ってほしい。
DeepSeekの出現などファウンデーションモデルの派手な争いというのはピンチではなくむしろ大チャンスです。プラットフォームサイドが競争激化することによりアプリケーションレイヤーのビジネスが盛り上がるのは歴史の常です。