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めがねシャチョウです。今日はコンサルティング会社とりわけ戦略系コンサルティング会社のリアルをお話ししていきたいと思います。

私は、新卒で外資系証券会社に入社して、M&Aの業務を少しした後に、日系のコンサルティングファームで働いていました。その後、皆さんご存じのようにスタンフォード大学のMBAを経て起業して今に至ります。

(1) 戦略コンサルとは?

コンサルといってもたくさんあるんですが、特に戦略コンサルとは、企業の経営層に対して、事業計画や新規事業立案などの相談を受け、提案をおこなう仕事です。 企業の全体的な経営方針に関することから、会計、人事といった専門的な分野まで、範囲と専門性については、さまざまです。

こういう定義なんですが戦略以外では、組織、人事コンサル、金融、財務コンサル、業務コンサル、など多岐にわたりますが、一般的に戦略コンサルの人気は高いですね。分かりやすい会社例だと、マッキンゼー、ボストンコンサルティング、ベインアンドカンパニー、などが有名です。人気の職種だし、実際、めがねシャチョウがスタンフォードに留学してた際のこれらのMBB、マッキンゼー、ボストンコンサル、ベイン、出身者は何十人といました。

(2) 戦略コンサルの就職先としての価値は低下

学生の人が就職先を選ぶ際に、戦略コンサルだけじゃなく、外資金融とか、あとMBAもそうなんですけど、ちなみにMBAのほうは、MBAには絶対に行くな、という別の動画を参考にしてほしいんですが、過去、その職種で働いていた人が、今活躍しているから、じゃあ僕も行こう、と考える人多いんじゃないでしょうか。

10年前、20年前の戦略コンサルの就職先としての価値に比べて今の価値は、低下しているので、今、そこに就職したから、といって、未来が約束されているわけではないです。今戦略コンサルに就職したからといって、未来に今活躍しているような人にはなれないでしょう。解説していきます。

(3) 価値の低下の原因は?

まず、そもそも採用人数も近年増えていますよね。増えている、ということは、それだけ採用のハードルも下がっています。採用のハードルが下がる、ということは昔ほど難関就職先ではなくなってきている、ということです。

そこに入れたから、活躍するわけではなくて、難関な選考を突破してきているから、そもそも優秀な人たちだけ就職していたから、そういう優秀な人達同士で働いていたから、過去に戦略コンサルで働いていた人が成長した、とも考えられます。

仕事も楽になりましたよね。外資金融や戦略コンサルの醍醐味は、世の中の、労働基準法をある意味、無視して、それでも俺は働きたいんだ、他人と差をつけたいんだ、という人にとって、好きなだけ働ける、好きなだけ成長できる最高の環境だった、と言えるのですが、残念ながら、外資金融、戦略コンサル、の労働環境は相当改善されてきています。逆に、昔のような成長を望めなくなってきている、ともいえるんじゃないでしょうか。

某有名外資コンサルだと、定時とかで仕事が終わるようになってきている、とも聞きますけど、新卒から、定時働きだと、将来目一杯働こうと思ってももう体がついてこなくなるので、少なくとも20代は、がんがん働ける職場のほうがいいと思います。

(4) 戦略の仕事が減っている。

で、そもそもなんで戦略コンサル出身者が重宝されるかというと、やっぱり、企業の戦略を考えるとか、頭を無茶苦茶使う仕事を若いときからしてきているわけですよね。いわゆるCアジェンダ、これは経営者が決断しなければならないような現場レベルではない経営アジェンダを扱えるようになる、というのが、無茶苦茶面白いわけだし、キャリアの早い段階でCアジェンダを扱う、というのはたとえていうと、小さいときに英語を勉強したほうが習得がはやい、というのと似ていて、将来の経営人材としての素養をつくってくれます。

なので、ベンチャーとかでも戦略コンサル出身者だと20代でも役員候補とかで迎え入れてくれることも多々あります。それだけ市場で重宝されている、ということなんですが、最近、昔のようないわゆる戦略、戦術を考えていくような仕事は減ってきている、と言われています。

そもそも、戦略コンサルとしての歴史、ここ10年、20年で、日本国内で戦略コンサル経験者が増えていることもあって、企業側も内部に、出身者を抱えるようになってきていますよね。中にいるので、わざわざコンサルに高いお金を払って、戦略を考えてもらう必要もなくなってきています。

さらに、情報の非対称性がなくなって、海外のビジネス事情とか簡単にインターネットで取得できるようになりました。そうなると、昔のコンサルに期待されていた、例えば海外ではこういうことが起きているとか、情報価値、みたいなものもなくなってきていて、そこにお金をわざわざ払わなくなってきており、昔に比べてより労働集約的な、戦略、というかより現場レベルのオペレーションを回していこう、というようなコンサルティング業務が増えてきています。なので、今でいう戦略コンサルは、昔でいう組織、人事コンサル、みたいになってきているんじゃないでしょうか。

戦略コンサル出身者の希少価値自体が下がってきている、ということですね。

(5) 結局、将来何したいかによります。

結論を話すと、結局、あなたが将来何をしたいかに大きく左右されると思います。

昔のコンサル出身者のようにキャリアップのためのステップアップの手段としてとらえるのであれば、多分、もうコンサルは期待できないのかもしれない、むしろ、成長ベンチャーとかの重要ポジションをやるとか、今だと商社とかのほうがいいかもしれないし、将来起業したい、というのなら、コンサルのキャリアは、頭でっかちばかりになって、むしろマイナスになるかもしれない。

ただ、将来、やりたいことも決まってなくて、とりあえず、一種のモラトリアム期間として、実力だけつけておきたい、数年間の間でやりたいことを見つけたい、ということだったら、とりあえずコンサルに入りつつ、MBAいったりしながら、自分がやりたいことを見つけていってもいいかもしれない。コンサルって色んな業種を見れるので、例えば、学者を目指していたけど、やっぱり学者はやめて、普通に働こう、という人には実はお勧めの職場だったりします。

コンサル独特の分析思考は割とアカデミック分野の研究思考、と似ているところがあるからです。

皆さんが常識と思っていることでも内部事情を知る人からすると、実は非常識なことって世の中にたくさんあります。今後もリアルな話していきますのでフォローよろしくお願いします。




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