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今こそ観てほしいNetflix作品とH.E.R.の「Change」

7月4日にNetflixでプレミア配信されたアニメシリーズ、「We the People」が素晴らしい。公民の授業をアニメーションで表現した全10話のシリーズで、オバマ夫妻がエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。ジャネール・モネイ、Cordae、アダム・ランバート、H.E.R.、リン=マニュエル・ミランダなどのアーティストを起用し、アートと音楽の力で子供や若者に向けて社会問題や政治、歴史や憲法について解説している。

中でも、第一話のH.E.R.の回(行動的市民)が非常にタイムリーなので、ぜひ歌詞も合わせて知って欲しい。

H.E.R.は23歳のZ世代、そしてアジア系(フィリピン系)のミックスだ。アカデミー賞を受賞した彼女の楽曲「Fight For You」も政治的に鼓舞するような歌詞で、広く愛されている。


(一部省略しています)

市長に手紙を書いた、声を聞いてくれる?
自分にとって大切なことについて全部話したい

自由に発言し、平和を守り、声を上げるんだ
市議の皆さんにお会いして

自分の権利を知るためによく目を見張る
教育がサイクルを変えるんだ
ボランティアで私も誰かの命を救えるかも
コミュニティで木を植え、リサイクルする

自分たった一人で声を聞いてもらえるだろうか?

変化を起こせるだろうか、
自分が変わる方法も知らないのに
私たちが変わる方法も知らないのに
私は変われる方法を知りたい

情報は身の回りにたくさんある
絶対意味があるから投票に行こう
道を踏み鳴らして今すぐ行動しよう
宣言をして、誇りを持って言おう
街いっぱいでキャンペーンに参加して
変化を起こすために待つ必要はない
何かを変えるのに若すぎるなんてことはない
君も行動的市民になるための力を持っているんだ

いつか私はリーダーになるんだ

私たち市民を信じている

私たちの選択だ、そして私たちの声は大切だ

計画を立て、アクションを起こすんだ

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最初の場面では、退廃した街を主人公が白黒の画面で歩んでいく。白人の警察官に逮捕された黒人やホームレス、店を畳む人々が映る。

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市長へ手紙を書くことから行動を始めた主人公は、投票所で働いたり、人々と対話を行う。ヒジャブを着た人と語り合う場面では、壁に「You have the power」と書かれている。

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いかつい男性陣に恐る恐る近づき、アンケート(?)を差し出す主人公から場面が変わり、男性の笑顔には"I voted"というグリルが光る。

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コミュニティで変化を求めていき、多様な人々と手を取り、主人公と街はどんどん色を帯びていく。自分の街や仲間たちを守るためにも一人一人の行動が必要であり、連帯することでよりカラフルな世界になっていくということを映像と音楽で表現しているのだ。

今回Netflixのこの作品に関わることについて、H.E.R.はインタビューでこのように語っている。

「"私はまだ子供だから "とか "それは大人の仕事だから "と思うことがあっても、若者にとってはこれからが彼らの人生の始まり。私は、私の世代やより若い世代が将来の方向性を決めるのだと信じたいし、情報を得るのは私たち次第なのです。私はいつも、昨日を理解せずに今日を理解することはできないと言っている。だからこそ子供たちは反応的ではなく積極的に行動し、自分たちの未来をコントロールするようになると思います。そして、過去に学んだことから学び、自分たちには力があることを知って、変化を起こしていくのだと思います。このプロジェクトは、人々をエンパワーすると思う。そもそも、私は非常にエンパワーされたのです。」




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