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これからフリーランスになる人に伝えたいこと。

中村保晴 | 事業戦略家

世の中はフリーランスの時代に入ろうとしている。 特にこのコロナ禍においてフリーランサーは毎年約130万人ものハイペースで増え続けているようです。

ランサーズ株式会社の発表によると、2021年10月の時点で日本のフリーランサーは1,557万人。正社員として働く人の数が約3,500万人だから、実に労働者の約30%がフリーランスということになる。 そしてもうひとつ言えば、正規雇用者は減少していてフリーランサーは増え続けている。

副業としてのフリーランサーもいるし、専業フリーランスも今のままの推移で増え続けることはないと思うが、仮にもしこのままのペースでいくとすれば10年以内には正社員よりもフリーランスの方が数で上回るということになってしまう。

これは見逃せない数字だ。政府の打ち出した働き方改革や、このコロナ禍の影響。そして人口の減少や5G時代の到来という時代背景も重なって、もしかしたらそんな時代が来るのかもしれないとさえ思える。

そしてこの現象は何を意味するかというと、「個人力」の時代になるということ。

これからの時代は、組織が世の中を動かすのではなく、個の力を集結させることによって世の中を動かす時代になるということだ。

5G、ブロックチェーン、NFT(非代替性トークン)。時代のインフラも「個」を後押しするでしょう。それはつまり、ひとりひとりが価値を持ち、自分の力で収益を得ていく新たな時代の幕開け。自分力の時代。

だからこそ今までと同じではいけないのです。 だからこそあなたはあなたのビジネスを確立しなくてはいけないのです。

そんなあなたの「ビジネスモデル」。 あなたの価値を最大化していくための第一歩として考えていく必要があると思うのです。


あなたのことを知らない人に依頼される必要がある。

フリーランスが自分のビジネスをつくっていく時に、どうしても企業や組織と違って「何でも自分がやらないといけない」という波に呑まれます。 これはある意味仕方がない。企業や組織のように費用対効果で成果を見ていくというよりも、できるだけ出費を抑えてコツコツとやっていかねばならないからだ。

でも「ビジネスで収益を得る」ということを考えると、感覚だけでできる人は少ない。知り合いから受注して何とかやりくりしているうちは誤魔化すことができるけど、ビジネスの基本として「あなたのことを知らなかった人」が「あなたに依頼する」という形をつくらなければ長期的に収益を得ることが難しいのだ。

なぜならば世の中は「相手あってのビジネス社会」だからだ。知り合いだけで何とかやりくりしていたローカルマーケティングは通用しない。時代はオンラインへと進化して、そして「もっといいもの」「もっと自分に合ったもの」をいつでもどこでも情報として得ることができる時代なのだ。

知り合いがいつまでも自分に依頼してくれると思わない方がいい。 あなたを必要としている人に「見つけてもらう存在」。それこそが、この超情報化時代に生きていける唯一の戦略だからだ。


目から入る情報が膨大な時代だからこそ。

初めて会う人に直接会って交渉し、そして商品を買ってもらう。 それがセールスの基本とされていたから間違える人が多いのですが、 現代のビジネスはそんなに単純ではありません。いきなり売り込むと逃げていく。それが人の気持ちというものだと認識した方がいい。

特にオンラインでビジネスを展開していこうとする人は知っておくべきだが、人が「オンラインで何かを買うという行動」は思っているよりもっと複雑です。 本当にこれを買っていいものか。この人は信頼できる人か。他に同じようなもっといいものはないか。 そんなことを考えるのは「普通」です。インスタで時折出てくる素敵な広告を見て、いくら「いいな〜」と思ってもすぐには買わないでしょう。 「どこの商品かな。誰が薦めているのかな。他にないかな。」そう思いながら「感心から検討」という領域に入っていくのです。

あなたのビジネスが初めて知り合う人に直接売り込みをして「売れる」のなら、そんな楽なことはありません。しかし多くの場合それでは売れません。 なぜならば人の「買い物思考」というのは、人に勧められて買うことを嫌うからです。

だって自分でいろいろ調べられる時代です。もっといいものがあるかもしれない。 忘れてはいけないのが現代が「超情報化時代」だということ。 毎日スマホから山ほどの情報を目にするし、Googleで探せば何でも出てくるのです。あなたは売り込むのではなく「選ばれないといけない」のです。


自分のビジネスのカタチが無くて起業するということは、 設計図を書かずに家を建てることと同じだ。

例えば設計図なしで本棚を組み立てるとしましょう。 この部品をどこにどう使うのか。このネジは?この板は? ただ時間がかかるだけでなく、もしかしたら間違って組み立ててしまうこともあるでしょう。何時間たっても完成しないかもしれない。

設計図は「何かを作る上で不可欠」な存在です。 私のいう「ビジネスモデル」は、言わばあなたのビジネスの「設計図」です。

お客様はいつどこで自分を見つけるのか。 お客様と何によって関係を深めていくのか。 お客様にいつ「自分が必要だ」とわかってもらうのか。
お客様にどんな価値を感じて欲しいのか。 お客様の未来をどうやって変えるのか。 お客様はどこで自分を必要とするか。 お客様はどんなときに自分を必要とするか。 お客様はどうなりたいから自分に依頼するのか。 お客様はいつ私の前でお財布の口を開くのか。 競合他社(他者)と自分は何がどう「違う」のか。 その違いを何によって表すのか。 どんな言葉で表すのか。 どんなビジュアルで表すのか。

それらを組み立てていきながら、ビジネスとしてのコンセプトとキャッシュポイントの流れをつくる。それが「ビジネスモデル」です。 それがあなたのビジネスの「設計図」。あなたが個の力で収益を得ていくために絶対に必要なものなのです。


私の場合。

私の場合で恐縮ですが、私にはこんな感じで「ビジネス設計」を進めていくという流れがあります。それはまず手書きでプロジェクトの全体的な構図をまとめていくことから始まります。

ビジネスのコンセプトをどこに位置付けるか。それがスタートです。

そして次に「ひとりブレスト」を展開していきます。これはベネフィットを設定することや、商品や業態について「別の土俵戦略」を考えるときに使っていきます。

そして「どう魅せるか」は先ほどのコンセプト設計の後になります。
よくデザインから先に入るというやり方を聞きますが、私の場合はデザインは「表現領域」だから、コンセプトが固まった後で考えていきます。
なぜならば、コンセプトを表現するものがデザインだからです。コンセプトなきデザインは存在しないのです。

デザインは「伝えるための道具」だと私は思っています。
どう魅せるのか。シズル感かボリュームか価格か。それは全てコンセプトによります。


あなただけのビジネスモデル。

「ビジネスモデル」はそのビジネスや業界や、そしてあなた自身のキャラクターによっても異なります。つまり同じフォーマットでテンプレ化できない。それがビジネスモデルです。

でも裏を返せば、出来上がれば「唯一無二」「オンリーワン」です。 そしてそれを創りあげる工程での苦労や思考、経験はとても大きなものになります。

なぜならば、このビジネスモデルとは、 あなたのビジネスが成功していくための「設計図」だからです。 別の言い方をすれば、 あなたのビジネスの成功までの「道標」でもあります。

高度経済成長期のように「偶発的に」成功していくビジネスは創りにくい時代です。なぜならば情報量が多く、そしてネット上で公開されて誰でもそれを目にできるからです。 昔のように、図書館で分厚い本を調べなくても「今その場所で」調べられる時代なのです。

あなたのビジネスの「設計図」。ぜひつくってみて下さい。 私も「ビジネスモデルづくり」のオンラインワークショップを計画していこうと思います。


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中村保晴 | 事業戦略家
事業戦略家 / Voicy パーソナリティ / 日経COMEMO キーオピニオンリーダー | 「ヒト モノ コト カチ」に人の体温を感じるストーリーを。 | スローガンは「とどけ、たいおん。」| HOHARU WORKS. inc