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【「データの世紀」取材班から意見募集】個人データを守るためなら、お金を払いますか

日経の連載「データの世紀」のデスクの植松正史です。今まで3回にわたり皆さんの意見を募集してきましたが、ひとまず今回で最後になります。4番目のテーマは、「個人データを守るためなら、お金を払いますか」です。

データの世紀の取材班はこの夏、大手就活サイトが学生の内定辞退率を企業に販売していた「リクナビ問題」を突き止めてスクープし、大きな反響を呼びました。世界でも2018年ごろから個人データに関する大手IT企業の不適切な管理や取り扱いが次々に発覚し、批判を浴びました。米フェイスブックが、約8700万人分ものユーザーの個人データを不正に流出させたのが、その代表例です。

フェイスブックもリクナビを運営するリクルートキャリア(東京・千代田)も、問題を起こして以降、自社の信頼を大きく損ないました。

フェイスブックやグーグルなどのIT大手は、SNSやネット検索など無料で便利なサービスを提供して多くのユーザーを集め、そのユーザーから得た膨大な個人データを広告などに利用して莫大な利益を得て、急成長しました。

彼らは「プラットフォーマー」とも呼ばれます。ネットサービスの分野で圧倒的な影響力を持ち、多くの人々にとってなくてはならない存在になっていることから、「基盤(プラットフォーム)を提供する事業者」と表現されているのです。もう少し日本人になじめるような言葉を使うなら、「(そこに上がらないと、勝負が始まらないような)土俵を作る事業者」と言えるでしょう。

プラットフォーマーのあまりの強大化と、個人データを巡る相次ぐ不祥事などを受け、世界的に規制の動きが強まっています。一方で「プライバシーを重視する」ことを売りにした新規サービスも登場しています。個人情報保護などの対応を強化するにはコストもかかるため、「サービスの本格的な有料化に踏み切るIT大手も出るのではないか」という声も根強くあります。

「プライバシー重視」をアピールする新興の検索エンジン

フェイスブック有料化の臆測は2018年ごろから取り沙汰されています

そこで、みなさんからご意見を募集します!

・ネット検索やSNSなどを利用する際に、「自分のデータがしっかり保護されているか」という点について、気にしていますか?フェイスブックなどの個人データに関する問題を起こした企業について、その問題がきっかけで利用をやめたという経験がありますか?もしあれば、教えてください。
・仮に「ネット検索やSNS,ネット通販など既存のネットサービスと同等の機能を持ち、しかも個人データ保護の体制は万全、でもその代わりに利用は有料」という別のサービスがあった場合、あなたは利用を乗り換えますか?乗り換えるなら、月にいくらくらいまでなら払いますか?理由も含めて教えてください。

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