ニュースから学び、考えること
シンガポール在住、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子です。私は仕事上、ニュースを読んで専門分野のコメントをしたりもしています。また、シンガポールにいるので海外メディアのニュースにも目を通すようにしています。
特に海外に住んでいると、現地の状況を知るためにはニュースを読むことは必須です。シンガポールは独裁国家で政府の意思決定も早く、ニュースが発表されて直ちに法改正が施工される場合もあります。特にコロナ禍では、コロコロとルールが変わったために常にニュースを読み、明日からはこうしなければならないと気が休まりませんでした。罰則を伴う場合もあるために、知らなかったでは済まされなかったのです。
また、最近、シンガポールで外国人によるマネーロンダリング時間が発覚したのですが、この事件を受けて、金融機関の非居住者向けの口座開設などが更に厳しくなったと感じます。
制度や慣習なども事件、社会情勢、経済状況をきっかけとして突如として変わることがあります。これがあったから、今こうなっているのだなと(あるいはこうなる)と将来を推測していくことによって少し優位に行動ができるようにもなります。また、わるいニュースの場合も、早く知ることによってそれに対応することもできます。
日本に住んでいた時はテレビや他人との会話などの受動的な情報によって自然とニュースが取り込まれてきましたが、海外に住んでいると自分から能動的に情報収集していかないと情報が入りません。また、現地の人に話を聞く、現場に赴いて観察をする(例えば、混み具合や売れ行き)なども必要になってきます。
ニュースを読む際には日本のメディアだけではなく、ファイナンシャルタイムズなどの海外の信頼できるメディアを複数読むこともおすすめします。日本のニュースとは取り上げる内容や同じニュースでも取り上げる視点が違うからです。
海外のニュースを読むことによって、視野を広くすることができ、発想も広がります。地政学的にも現在、世界がどのように動いているのかも推測をすることができます。それによって、将来のリスクを回避し、チャンスをいち早く掴むこともできると思います。
Google翻訳等の翻訳アプリを利用すれば海外のニュースも日本語で読むことができるようにもなりつつあります。また、英語のまま読めば、語学の勉強にもなります。私自身も息を吐いて吸うように、ニュースを毎日追い続けていきたいと思います。