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発想の壁を超える!効率的なビジネスアイデア出しのコツと実現プロセス

「AIが生活や仕事に対してどのような影響があるのか?」という議論が盛り上がり始めてからしばらく経ちました。皆さまの生活の中にもAIを活用するシーンは増えているのではないでしょうか?

先日販売を開始した新型iPhone「iPhone16」にも独自の生成AI機能の搭載が発表されましたが、Apple社の経営の大黒柱のスマートフォン市場の成長は鈍化する中、AI機能の優劣が成長を左右すると言われています。

そのように、AIがビジネスの世界や生活に浸透していく中で、AIがあることで可能になったことはなんなのでしょうか?今回は日経電子版が「AIで可能になったこと」をテーマに意見募集をしていたので、AIが可能にしたことについて考えてみたいと思います。

そもそもAIとは?

AI(人工知能)とは、コンピュータが人間のように思考し、学習し、判断する能力を持つ技術のことを言います。AIは、大量のデータを解析し、そこからパターンや法則を見つけ出すことで、さまざまな業務の効率化や自動化を実現しています。例えば、顧客サポートのチャットボットや、データ分析によるマーケティング戦略の最適化などが、ビジネスの現場で活用されている例となります。AIは単なるツールではなく、適切に活用することで競争力を高め、新しいビジネスチャンスを生み出す力を持っています。

一般的には「人が実現するさまざまな知覚や知性を人工的に再現するもの」という意味合いで理解されています。

NTTデータ

NTTデータによると、上記のとおり、AIは人が実現することを再現するというように表現しています。

AIとは、人が出来る知的なことを再現する技術なのです。

私のAI活用方法

私はしばらく前からいくつかのAIツールを使ってきましたが、現在はChatGPT 4o を使っています。

利用方法は、書いた文章の校正や、英語での表現方法の確認、情報検索、知りたいジャンルの記事検索など様々ですが、最も重宝しているのはアイデアの壁打ちです。

アイデアの壁打ちの課題

何か新しい事業アイデアを考える時は、様々な仮説を立てながら推敲を重ねていくわけですが、これまでは一人で考えるか、チームなど複数人で集まってブレストを行うという流れになっていました。もちろん、このアプローチで様々な良いアイデアは生まれました。しかしいくつかの課題も感じていました。

1.思考の範囲の限界

まず感じていたのは思考の範囲の限界です。

自分一人であったり限られたチームメンバーでのアイデア出しでは、どうしてもその人の経験や知識に基づいた視点に偏ってしまいます。特に、事業を長く続けていると自分たちのいる業界内での常識や過去の成功体験に縛られて、斬新な発想が生まれにくくなることがあります。

2.時間の制約

そして、次に感じていた課題は時間の制約です。

一人でアイデアを練る場合も、チームで集まってアイデア出しを行う場合も、時間の制約があるのは大きな課題です。(これまでは場所の制約もありましたが、仕事のオンライン化が進んだことで場所の制約はかなり少なくなりました。)
特にチームで集まる場合、全員のスケジュール調整が難しくなると、ブレストを実施する時期が先延ばしになってしまうなど機会が減ってしまい、十分なアイデア出しの時間を確保できないことがあります。

従来の方式ですと「アイデア出しをする時間」という制約のために、アイデア出しをする量が減ってしまうのです。

3.メンバーによるバイアス

特にチームで集まってアイデア出しをする場合、会話の中で主導権を握るメンバーの意見が強調されやすくなります。結果としてその他のメンバーが自由に意見を言いにくい状況が生まれることがあります。また、立場や上下関係による発言の抑制も、アイデアの幅を狭める要因になり得ます。

従来のアイデア出しには、思考の偏りや時間の制約、そしてチーム内でのバイアスといった課題がありました。これらの問題が、発想の広がりや創造性に影響を与えているのは否めません。

アイデア出し × AI -課題解決

上述のとおり、従来のアイデア出しの方法には、個人や限られたチームの知見に依存しており、時間的・思考的な制約、さらにはメンバー間のバイアスによって、発想が固定化されてしまうことがありました。こうした課題を解決するためのパートナーとして、AIの活用があるのです。

アイデア出しにAIを活用すると、上述の3つの課題を(少なからず)解決することが可能です。

視点の拡張

AIは膨大なデータに基づいて、自分たちでは考えもしなかった角度からのアイデアを多数提案することが可能です。これにより、個人やチームが持つ固定観念にとらわれず、より広範な視点で新しい発想を生み出すことが可能になります。

時間の制約なし

人が限られた時間の中でしか集まってアイデア出しができないのに対し、AIは24時間365日、いつでも利用可能です。これにより、時間の制約を超えて、必要なタイミングでいつでもアイデア出しができるという大きな利点があります。

バイアスの排除

AIは個人的なバイアスに影響されず、常に客観的な立場で情報を提供します。これにより、従来のチームでのアイデア出しで起こりがちな会話をリードするメンバーの意見が偏重される問題を解消し、フラットにアイデアを検討できる環境が整います。

アイデア出し × AI -質問

では、ビジネスアイデアを考えていくときに、どのような質問をAIに投げかけるのが良いでしょうか。具体的な質問に関しては、企業ごと、人ごとに事業内容や事情が異なるので、大枠の部分を考えたいと思います。

私の場合まず、市場・トレンドを把握するために、少し引いた視点での質問から始めることが多いです。例えば、「今注目の市場のトレンドとは?」「現在の[ターゲット顧客]が抱える課題って何ですか?」など、業界のトレンドや顧客ニーズを確認することで、アイデアの基礎の部分を考えます。

次に、マーケットが抱える課題や競合について分析します。業界における課題感は新規ビジネスのアイデアの種になることが多分にあり、まず課題感を把握することは大切です。その際に、マーケットにおける競合の価値提供についても把握しておくのも良いでしょう。

そこから、マーケットの課題を解決できるかという視点を持ちながら、具体的に製品・サービスにフォーカスを当てます。具体的なサービスや新しい案がある場合は、そのアイデアが、マーケットの課題を解決しうるかを確認していきます。

そして、そのビジネスアイデアの課題、改善点など、どのようにサービスを進化させられるかを聞いていきます。例えば、「◯◯というサービスアイデアの課題は何ですか?」「◯◯というサービスに対する顧客の課題感はどのようなことが考えられるか?」などです。

その後、AIとともにビジネスアイデアの解像度を上がた上で、より詳しいビジネスモデルやマーケティング戦力などを考えていく流れになります。

アイデア出し × AI -アイデア具現化プロセス

AIはアイデア出しのパートナーとしても活用できるのですが、考えたアイデアを具現化していくプロセスにおいても寄与します。

ピーティックスでは、新規事業を考えるときに、早期にプレスリリースを書きます。プレスリリースを書くことで、どのようなターゲットのどのような課題を解決するか、そのためのアプローチ、ストーリーの解像度を上げることが出来ます。そこで推敲されたアイデアの中から、実現に向けて動いていくアイデアを決めていくのです。

その際に、ターゲットや、マーケット分析や課題感などについてAIと壁打ちすることで、解像度の高いプレスリリースのドラフトを効率的に作成することが可能です。これまでリサーチや、アイデア出しに多くの時間を使っていましたが、AI活用によって素早くファーストドラフトを作成することが可能になるのです。
(ここで作られるプレスリリース案は、具体的に事業を進めていく上での基礎的な位置付けで捉えています。)

まとめ

AIの浸透により、私たちのビジネスアイデア創出のプロセスは大きく変わってきています。ChatGPT-4などの生成AIは、膨大なデータと学習アルゴリズムを活用して、あらゆる業界での新しいビジネスチャンスを見つける手助けをしています。

AIの活用によって、従来のアイデア出しに存在したさまざまな課題を解決できる可能性が広が理、考える視点の拡張や時間の制約の解消、さらにはバイアスの排除を通じて、よりクリエイティブで効率的なプロセスが実現できるのです。また、AIはアイデア出しにとどまらず、アイデアの具現化のプロセスにおいても強力なパートナーとして活用できます。今後、AIと人の協力による新たな発想とアイデアの具現化が、これまでになかったビジネスの未来を切り開いていくことが可能になるのではないでしょうか。


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