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それでもアパレルで働きたい人におすすめの会社

コロナの影響もあり、アパレル業界は窮地に立たされています。


めがねシャチョウは、Oh My Glasses TOKYOというメガネ、サングラス販売の会社やってますが、雑貨なので、アパレル、ファッションに近いかもしれません。なので、自分の経営者としての体験から具体的かつリアルなお話しをお届けします。

アパレル業界、ファッション業界、ってなんかかっこいいイメージありますよね。店とかいっても、例えば、ルイヴィトンとかプラダのようなラグジュアリーブランドで働いている人もどこか洗練されていておしゃれだし、セレクトショップのお姉さんとかも綺麗な方多い、と思います。

学生の方からするとイケてるじゃん、と憧れる人が多いですが、はっきりいいますけど、就職先として考えると、厳しいといわざるを得ません。

アパレル、ファッション、業界でも、本当に意味のある職場というのは限られてくる、ということです。

(1) イケてる感の裏にある闇

業界でよくないことだと思うんですけど、例えば、ルイヴィトンでありグッチとか有名ブランドで販売員してるとかっこいいイメージあるじゃないですか。かっこいいイメージがあるからか、逆に、給料低いですよね。ファッション好きだし、かっこいいイメージあるから、ちょっと安くても働くだろ、ファッション好きなんだから、給料低くても働くだろ、みたいなところはありますよね。

イケてるイメージには対価がある、ということで、その分、給料であったり労働条件は悪いです。

で、おしゃれな服も定期的に、社割で買わされてたりします。
何年かやってても手取りで20万円いかないなんてざらで、給料もなかなかあがらないです。

さらに厳しいのが、スキルと転職リスクの2つです。
スキルも身に着かないし、転職もできません。こっちのほうがよっぽど厳しい。


(2) 能力が身に着かない

やっぱり今の時代、インターネットとかデジタルの時代なんですが、販売員スタートだと、インターネットに触れる機会が極端に少ないです。30代になっても、全然パソコンが使えない人多いです。

能力でいうと、今いったようなスキルの他に、考える力もつきにくいです。アパレル業界って上下関係厳しい会社が多いんです。

うちのスタッフでもいるんですが、若い販売員のときにすごい優秀で上司の言われたことを100%きちんとこなしてきたんだけど、いざ自分が上司になると、なかなか苦労している例があります。

上下関係が厳しい業界で、あと外資系のブランドだと、基本的に、グローバルの本社で決まったことをルール通りに実行していくことになるので、自分の頭で考える必要がないんですよね。

常に上司が命令してくれる、ということは自分の頭で考える必要がないので、逆に楽なんです。

前に世界的に有名なビジネススクールでMBAを取得してから、某世界的に有名な外資系ラグジュアリーブランドの日本法人の社長をしていた方に聞いたことがあります。世界的な有名ブランドのトップをしてるわけじゃないですか、なのに、確かにイメージは華やかだけど、仕事はこれまでのキャリアの中で一番つまらなかった、と言うんですよね。結局、海外の本部で全て決められて自分で何かを考えることはほとんどなくて、決められたことをするだけだから楽しくない、というんです。

自分で考える癖が全くつかないので、30歳超えたときに非常に苦労しますね。

命令されることに慣れると、自分で考えられなくなります。自分で考えられない人は、このご時世、なかなか給料あがっていきません。

(3) 本部に行くまで転職できないリスク

次にお話ししたいのが転職のリスクです。
アパレルの現場に入ると転職できません。より具体的に言うと、アパレルの販売員としての経験を5年積んで例えば店長になったとしても、転職は厳しくて、基本的に、アパレル業界の現場スタッフは内部登用なんですよね。なので、いきなり店長とかのポジションで採用してくれる会社は稀です。

かたや、本部職でいう例えば、バイヤーであったりマーケティングとかですね、そういうのをまだ自分が現場の販売員の時点で狙っても、中途で採用する場合は、各社、経験者しか採用してないんですよね。

未経験者であれば、内部登用して自社の販売スタッフを昇進させればいいし、そのほうが、販売スタッフのモチベーションになるはずです。だから貴重な内部登用のポジションをわざわざ外部から採用しません。

経験者しか採用してくれないので、要するに、今働いている会社で、本部職でありを経験できないとまともな転職先がなく、未経験で新たな職種、業界に挑戦するか、はたまた、店長とかしてても、また販売スタッフからスタートするか、ということになってくるわけです。

(5) それでもアパレルにいきたい人へ

それでも、アパレルであったり小売業に行きたい人、接客をしたい人、はどうすればいいのか。いくつか良い企業と理由を紹介します。

新卒を兵隊採用ではなく、幹部採用と捉えている会社はお勧めです。
例えばユニクロですね。ユニクロは新卒で入って、優秀な学生は2年ぐらいで店長になってしまいます。

ユニクロの店舗だとアルバイト含めて数十人のスタッフがいますから、24歳とか25歳でその数十人の頂点になれるわけで、マネジメント経験をはやくから学ぶことができます。ちなみにユニクロの柳井代表が書いた経営者になるためのノート、という本は無茶苦茶お勧めですね。接客をするすべての人に読んでもらいたい本です。

アパレルとかファッション業界でも、幹部候補生として採用してくれているようなところはお勧めですね。あとはユニクロもそうですが、当たり前ですが、成長企業でないと、店舗数も増えませんから、店長にもなりにくい、ということで、過去5~10年の出店ペースと足元の業績は上場企業であれば見ておいた方がいいでしょう。最近はアパレルの会社でも赤字の会社増えていますから、まあ赤字だと店舗数はむしろ減るでしょうからね。

今、新卒で行くには、ということで、企業紹介しましたけど、転職していくのもよいと思います。

特にインターネットの会社で5年ぐらい経験してから、ネット系の担当でアパレル業界に中途で転職するのはありです。

アパレル業界、ブランド業界は、基本的には内部登用で現場スタッフを昇進させるのが既定路線なんですが、唯一中途でチャンスがあるのは、テクノロジー、インターネットが絡むような職種ですね。

アパレル業界、今後どうなるんでしょうか。注視していきたいと思っています。

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